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ブックマーク / murrari.hatenablog.com (7)

  • 「鳥肌実」 - 〈B術の生態系〉Bな人のBな術

    ここ数年はテレビのアンテナをすっかり折っている。最後に長時間テレビ番組を見たのは、アナログ停波から数年前の2007年頃だ。従って、それ以降のテレビの「有名人」は、自分にとっては「無名人」である。 商店の店頭等でしばしば見掛ける、揃いの格好をして笑顔を振り撒いているお嬢さん達は、巷間「有名人」とされているらしいのだが、それが何という名前の人なのかは知らない。プロ野球全球団の監督の名前を答えよと問われても「知るかそんなもん」である。 世間で言うところの「ジジイ」の平均年齢には達していないと思うものの(まだ「優先席」を譲られた経験は無い)、年端の行かない幼児から「バカ!」とか「ウンコ!」とか「ジジイ!」とかの捨て台詞を投げ掛けられる程度にはすっかり「ジジイ」である。 従ってなのかどうなのかは判らないが、所謂「サブカルチャー」の流行に対する感受性/嗜好性は、未だ「ジジイ」の「ジ」ですら無かった頃(

    「鳥肌実」 - 〈B術の生態系〉Bな人のBな術
    zaikabou
    zaikabou 2015/10/25
  • 高松次郎 制作の軌跡 - 〈B術の生態系〉Bな人のBな術

    国立国際美術館(大阪)の「高松次郎 制作の軌跡」展(2015年4月7日〜7月5日:以下「制作の軌跡」展)の評判が良い。 http://www.nmao.go.jp/exhibition/index.html (時限URL) 少なくとも「現代美術」に多少なりとも関わっている人間、或いは「現代美術」に多少なりとも造詣が深いという自意識を持つ人間、そして何よりも「展覧会」を見たい人間(以下「クラスタ」)の間ではそういう声が多い。確かに同展は「『良い』展覧会」には違いない。しかしその多くは、東京国立近代美術館(東京:以下「東近美」)で行われていた「高松次郎ミステリーズ」展(2014年12月2日〜2015年3月1日:以下「ミステリーズ」展)に対比させる形で「良い」としている印象も無いでは無い。それら「クラスタ」による「ミステリーズ」展に対する反発の大きなものの一つになっていると思われるのは、「影ラボ

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    zaikabou 2015/05/24
  • あいちトリエンナーレ 2013 - 〈B術の生態系〉Bな人のBな術

    名古屋市営地下鉄桜通線名古屋駅の壁面には、幅62.38メートル × 高さ2.17メートルの「高松次郎」がある。1989年制作の「高松次郎」のタイトルは、「イメージスペース・名古屋駅の人々」だ。現在は「東京三菱UFJ銀行」となった、嘗ては中京地区唯一の「都市銀行」であった「東海銀行(1941〜2002年)」の寄贈になる。 自分の血の半分は名古屋だが、名古屋に居住した事は無い。従って名古屋の住民がこの「バブル」時代の「高松次郎」をどう思っているかは判らないが、「よそ」から来た者にとっては非常に好ましい風景にも見える。その好ましさは「『高松次郎』だから」以上の理由による。 「高松次郎」は愛知県出身ではない。東京の出になる人であり、東京藝術大学卒の人であり、言わば名古屋にとっては「よそもの」である。その「よそもの」が、名古屋の「表玄関」である「名古屋駅」の壁面を独り占めしている。これが「荒川修作(

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    zaikabou 2014/01/05
  • 倫理 - 〈B術の生態系〉Bな人のBな術

    またしても Mr.Brainwash から始まってしまうのである。 「悲しいグラフィティアーティスト」という評価の Mr.Brainwash 。 Mr.Brainwash が「悲しい」とされる理由の一つに、「人任せ」を上げる向きも多かったりする。例えば、「初めから終わりまで、全て自分でしなくちゃ駄目」、即ち分業を排した「自画自刻自摺」が基である、山鼎から始まる「日・近代・版画」の様な世界からすれば、「手」によって行われる仕事の「全て」を「人任せ」にするなどもっての外である。それは「悲しい」どころか「明白」に「失格」である。絵具で「自画」する様な世界からも、同じ様な「批判」は聞こえてきそうだ。 しかし「人任せ」が「悲しい」や「失格」であれば、世の中は「悲しいアーティスト」や「失格アーティスト」ばかりになってしまうだろう。例えば「抽象彫刻の大家(たいか)」という存在があるとして、しかし彼

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    zaikabou 2013/10/30
  • 風が吹き、桶屋はともあれ、そのあとになにが起きているのか - 〈B術の生態系〉Bな人のBな術

    「営業」終了になった展覧会について書く。 2月3日に終了した「MOTアニュアル2012 Making Situations, Editing Landscapes 風が吹けば桶屋が儲かる」展(以下「風」展)は、「MOTアニュアル史上」最高レベルの入場者数になるらしい。会期終了直前に、入場者数が歴代1位(22,636人)の「MOTアニュアル2010 装飾」展(56日)を抜いたとのフライング情報が流れたものの、結局のところ現段階での、「風」展(80日)の「首位」獲得は、「公式」的には「見込み」の段階である(多分)。 「風」展が、「営業成績」の「首位」に「輝く」にしても、「2位」に「甘んじる」にしても、歴代「MOTアニュアル」の入場者数20,000人前後というのは、恐らくは「同期出来る他者+α」の上限的な数字であり、「MOTアニュアル」という展覧会に於いては、それ以上を望むのは困難であるというの

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    zaikabou 2013/02/12
  • 「ラッセン」 - 〈B術の生態系〉Bな人のBな術

    【承前】 あの「ラッセン展」は一昨昨昨日に終了した。すっかり始まった頃に見て、すっかり終わった後にこれを書いている。「ラッセン展」とは、喉の奥に残り続ける小骨の様な存在なのかもしれない。だからこそ、少なからず存在する「終了→そんな事もあったよね→忘却」という展覧会では無いのだろう。この「ラッセン展」もまた、すっかり「終了」したその時からが「小骨」として「開始」になる展覧会という印象がある。 - 1970年代から1980年代に「遊」という「雑誌」が存在した。「オブジェマガジン」とも称していた。1970年代から1980年代に掛けての「工作舎」刊であるから、その構成は、当然の事ながら「編集工学」の人、松岡正剛氏によるものだ。1978年刊の「遊 1001」の「特集」は、「相似律 観相学の凱歌のために」というものだった。表紙デザインは「杉浦康平」氏+「赤崎正一」氏。「遊」という手書き漢字の、正確な「

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    zaikabou 2012/08/29
  • 骨董と中古 - 〈B術の生態系〉Bな人のBな術

    一般的に、プラスチックは半永久的に変質、分解しない材料だと思われている。少し前までは、このような一般的理解に基づく野外展示物が、あちらこちらに存在したものだった。 現在、それらプラスチック展示物が、崩壊の危機に晒されている。言うまでもなく、プラスチックもまた、時間の経過と共に劣化する普通の「物質」であり、あらゆる素材の中でも、恐らく最も野外展示に向かないものの一つだからだ。 一般的な物質の劣化は、酸化によるものが多い。金属や木に於ける錆や黒ずみ、焼けなどは、その材料を構成する分子が、酸素分子と結合することによって起こる。石材の場合、酸化に対する耐性は高いが、耐候性や、薬品に対する耐腐性に難がある。 プラスチックの場合は、主に紫外線劣化と熱変化である(他にも水、薬品、オゾン、微生物、そして酸素も原因になる)。耐光性の強い物、そうでない物、熱に強い物、そうでない物等の差はあるが、一般的には野

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    zaikabou 2009/04/05
    直島のかぼちゃの劣化
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