伸晃起用の舞台裏 全く想定しなかった結末だった――。1月28日夕、甘利明経済財政・経済再生・TPP相は内閣府での記者会見で「秘書の監督責任」「閣僚の責務」「政治家としての矜持」を挙げて、今後の2016年度政府予算案の国会審議で、自らが安倍政権の障害になることを避けるため辞任を決断したと述べた。 一方、『週刊文春』が報じた同氏への金銭授受に関しては、各50万円2回にわたりトータル100万円の授受を認めたものの、政治資金収支報告書に適切処理していると説明した。 安倍晋三首相が、27日の参院本会議で「(甘利氏は)今後速やかに必要な調査を行い、自ら説明責任を果たしていただけるものと考える。その上で希望を生み出す強い経済の実現に向けて経済再生やTPP(環太平洋パートナーシップ協定)などの重要な職務に、引き続き邁進してもらいたい」と答弁していたことから、甘利氏の辞職はないと見ていた。 それにしても、安