衆院和歌山1区補選で当選が確実となり花束を受け取る林佑美氏(右)=和歌山市で2023年4月23日午後10時53分、大西岳彦撮影 統一地方選前半戦の勢いをそのままに、日本維新の会が「自民王国」の和歌山で貴重な1議席を得た。23日投開票された衆院和歌山1区補欠選挙は、維新新人で元和歌山市議の林佑美氏(41)が自民党元職の門博文氏(57)らを制し、初当選を確実にした。自民は岸田文雄首相ら党幹部を連日投入して総力戦を展開したが、維新の「空中戦」に足をすくわれた。 和歌山県知事に転じた元国民民主党衆院議員の岸本周平氏の後任を選ぶ選挙。期間中の15日には、岸田首相が門氏の応援演説会場で爆発物を投げつけられる事件が起きた。2022年の参院選では、安倍晋三元首相が選挙期間中に銃撃され死去したことが有権者の投票行動に一定の影響を与えたとされるが、今回は大きな影響はなかった模様だ。本拠地・大阪から党勢拡大を狙