ジャイアンの正義っぷりが見られる『のび太の恐竜』と、暗黒面が見られる『ぴっかぴかコミックススペシャルドラえもん<カラー版>』。どちらもジャイアンの持つ一面です。 『ドラえもん』のキャラクター・ジャイアンのパブリックイメージは? と聞かれたら、 「乱暴者」「いじめっこ」「ガキ大将」「オンチ」あたりを挙げる人が多いのではないだろうか。 じゃ、スネ夫は? 「ケチ」「自慢ばかりする」「金持ち(ホントはそれほどたいしたことない説も)」「ずる賢い」あたりが一般的だろうか。 それがいま、子どもたちの間ではちょっと別の評価になっている気がする。 「ジャイアンはホントは頼りになるイイヤツなんだけど、スネ夫は弱虫でズルくて、イヤなヤツ」という「ジャイアン=良い者、スネ夫=悪者」説を唱える子どもって、すごく多いのだ。 これはある意味、正しく、ある意味、間違っていると思う。 なぜこうしたイメージが作られたかという