去る1月25日から28日にかけて、当サイトの主催する読書会が連続開催されました。各地で参加してくださったかたがた、告知に協力してくださったみなさん、ありがとうございました。 簡単ではありますが、それらの模様を紹介します。 その前にまず、課題書の『七人のおば』について。 第2次大戦が終わってまだ間もないころ、結婚して渡英したサリーのもとに、地元ニューヨークの友人から、サリーのおばが夫を毒殺してみずからも命を絶ったという手紙が届きます。サリーにはおばが7人いますが、手紙には名前が書かれていなかったので、だれのことかわかりません。サリーは夫ピーターとともに、おばたちと暮らした年月を回想しつつ、犯人と被害者がだれであるのかを推理していきます。 作者のパット・マガーは、被害者捜し、探偵捜し、目撃者捜しなど、1作ごとに新機軸を打ち出して読者を魅了してきましたが、この『七人のおば』はその最高傑作とされて