人生の節目としてつい意識してしまう“40歳”。多様性が尊重される時代、女性の生き方や選択も自由になっているというが、シングル子なしの私の実感としては、まだまだ生きにくさを感じる場面は多い。そこで今回、2024年2月に刊行された『母にはなれないかもしれない 産まない女のシスターフッド』(旬報社)の著者、若林理央さんと対談を実施。さまざまな背景を持つ子なし女性たちへのインタビューを通じ見えてきたことや、若林さんが「産まない」と決めた理由、社会の中で感じる疎外感や孤独感、女性同士の分断についてなど、子なし女性を取り巻くさまざまなモヤモヤについて、解決の糸口を探るべく語り合った。 「変わっている」と言われ続けて。 秦レンナ(以下、秦): 著書『母にはなれないかもしれない 産まない女のシスターフッド』にも書かれていますが、若林さんはいじめや不登校を経験し、アイドルや企業での役員秘書、日本語学校教師な