ユノカル問題続報。というか、ふーんな展開になりつつあるので、もうワン・ステップ接近しておこう。まず注目すべきことは米国議員四十一名がブッシュ政権にユノカル買収問題について国家安全保障の観点から調査するよう書簡を送ったこと。朝日新聞”中国海洋石油のユノカル買収案、米議員が政府に調査要請”(参照)より。 41人の民主・共和両党の議員が書簡のなかで、中国国営企業が、米に拠点を置く企業のエネルギー資源を買い取ったり、また特許技術を手に入れる可能性を持つことによって、米安全保障が脅かされる可能性がある、との懸念を表明した。 ポイントは、「民主・共和両党の議員」というところ。これは後でふれる予定。 もう一点。 こうした動きの背景には、原油価格が過去最高水準に達し、また中国の対米貿易黒字が1600億ドルに上り、さらには中国の軍事力が増大している、という点がある。 どってことない話のようだが、通貨の問題も