日々何気なくお世話になっている VPC 含むネットワークは、ちゃんと理解しようとすると思ったより多い情報量と、それに対するパターンの経験が必要になります。 私自身、正直ネットワークのお話は好きじゃないのですが、現行の事情を踏まえてこの辺の基本と雑学を振り返っておくと、技術力のベースが整ってよろしいのではと思って整理することにしました。 はじめに 新年度なので、学習教材シリーズです。今回はネットワーク周りで、基礎に味付けするような内容です。もしかしたらお嫌いなジャンルでしょうか、でも少しだけやりましょうそうしましょう。 関連情報としては、このあたり。 公式 ENOG81: AWSのIPv6とPublic IPv4のおはなし – Speaker Deck Amazon VPC とは? – Amazon Virtual Private Cloud 外道父の匠 AWS VPCルーティングの基本から
Python 標準の通信ライブラリである socket を活用して、簡易チャットソフトを開発してみます。 チャットソフトを実際に開発していく中で、非同期処理や例外処理、TCP 通信するプログラムを段階的に解説していきます。 Python の公式ドキュメントだけだと通信の流れがつかみにくいという人には、とても刺さる内容になっていると思います。 はじめに Pythonのセットアップ Python でソケット通信をする場合、特別な準備が必要ないので導入がめっちゃ楽です。 https://www.python.org/downloads/ 上記の公式サイトから Python をインストールしたら準備 ok です。標準機能でソケット通信のライブラリが組み込まれている上、もちろんマルチプラットフォームで動作します。 ※本記事は Python 3.9.7 で確認しています。 サーバーのおさらい サーバー
はじめに 最近プログラマーとしてのキャリアに一区切りつけようと思っており、これまでのプログラミングの勉強の集大成となるブログを書きたくなったので書く。初めてプログラミングをして、フロントエンド開発をして、サーバーから値が返ってきたときは「どういう仕組みで値が返ってきたんだ?」と疑問に思っていた。ずっと理解したくて理解できていなかった。だからずっと勉強していた。そして最近になってようやく自分の言葉で説明できるようになった気がしたのでブログを書きたい。 2015 年版が自分の原点であり、この記事を書くモチベーションになった このような記事は実は過去に存在している。 FYI: https://blog.yuuk.io/entry/2015-webserver-architecture その記事はサーバーがどういう仕組みで動いていて、どのように進化し、2015 年に至るかを解説してくれた記事だ。自
転職と同時に引っ越して1ヶ月が経過。ネットが遅くてイライラです。 遅いといっても極端に異常に遅いのではなく、100Mbpsなんですね。100Mbpsっていうのは、UHD画質配信(80Mbps)も見ることができる速度です。Netflixなどはそんな高ビットレート配信はしておらず、4K配信でももっと汚いです。なので一人暮らしで常に100Mbps出るなら基本的には問題はなく、ただ余裕もないので大容量ファイルの通信で待ち時間があるなーって程度なのです。そして私は大容量通信をよくやります。 マンションにはいくつかインターネットに種類があります。 最も良いものは光配線方式で、各部屋まで光ファイバーが来ています。この方式であれば、現在最高の10Gbps契約、フレッツ光クロスも基本的には契約可能です。 次に良いものがLAN配線方式となり、マンション自体には光で来ているものの、各部屋にはLANケーブルが伸び
ジェフ・ヒューストンのブログより。 QUICトランスポート・プロトコル(RFC 9000)は、オリジナルのTCPトランスポート・プロトコルを改良したものに過ぎないという一般的な見解があります[1][2]。私は、この意見に同意し難く、私にとってQUICは、通信のプライバシー、セッション制御の完全性、柔軟性の面で、アプリケーションが利用できるトランスポート機能における重要な変化を象徴しています。QUICは、より多くの形式のアプリケーションの動作に本質的に役立つ、異なる通信モデルを体現しています。そうです。TCPよりも高速です。私の意見では、公衆インターネットは、いずれQUICがTCPに取って代わると思っています。ですから、私にとってQUICは、TCPに少し手を加えただけのものではありません。ここでは、TCPとQUICの両方について説明し、QUICがトランスポート・テーブルに加えた変更について見
「フリーWiFiでも安全にインターネットを使いたい」 「接続元に固定IPアドレスを使いたい」 「国外からでも日本国内と同じインターネット環境を使いたい」 これらの要望は、VPNサーバーを使えば全て叶えることができます。ただしVPNサーバーの構築は、方法によっては手間がかかる上にコストも高くなるため手軽には行えません。 この記事ではVPNサーバーとは何か初心者の方にもわかりやすく解説した上で、VPS+SoftEhterで簡単かつ安価にVPNサーバーを構築する方法を紹介します。 VPNサーバーとは VPNとは、「Virtual Private Network」(仮想プライベートネットワーク)を略した言葉です。VPNでは通信キャリアの公衆網を使い、仮想的に自社専用のプライベートネットワークを構築します。 その上でVPNサーバーとは、自社でVPNを実現するために必要なサーバーのことです。VPNサー
はじめに AWS上で仮想ネットワークを構築できるAmazon VPCは、多くのAWSサービスが動作する基盤となる、非常に重要かつ多機能なサービスです。 多機能ゆえに公式ドキュメントやネット上の記事も断片的な機能の解説が多く、全体像を把握することが難しいサービスとも言えます。 そこで本記事はVPCの全体像を理解できるよう、各機能のつながりや動作原理を丁寧に解説し、 「VPC界の百科事典」 (あくまで例えですが…笑) となるような記事を目指したいと思います。 【追記】 実践編の記事を追加しました VPCの実画面での構築方法は、以下の別記事にまとめました。「VPCを実際に触ってみたい!」という方は、こちらもご一読いただけると嬉しいです。 VPCとは 「Virtual Private Cloud」の略で、クラウド上に仮想的なネットワークを構築するためのサービスです。 例えば、オンプレ環境でWebア
この記事は,ネットワークの学習の序盤につまずくポイントである 「MACアドレスとIPアドレスってどっちか片方だけじゃだめなの?」「レイヤ2と3って結局何が違うの?」 という疑問について,私なりの回答をまとめた記事です。世に不正確な記事が出回っているように見受けられるので,正確な回答をまとめたく、長文になってしまいました。とはいえ,初学者向けにかなり初歩的なところから書いたつもりですので是非読んでみてください。 この記事について この記事を読むと何が分かるか MACアドレスとIPアドレスの役割の差が分かる レイヤ2(=同一サブネットの通信)とレイヤ3(=サブネット間の通信)の仕組みが分かる ネットワーク設計時にレイヤ2・レイヤ3のいずれで設計すべきか判断できる なお,教科書的な説明ではなく,概念や捉え方の説明となっていますので,試験勉強には役立ちません。実務としてネットワーク設計を行う方の役
この記事は、Supershipグループ Advent Calendar 2021の7日目の記事になります。 先日、sshを使用したファイル転送が回線速度と比べて異常に遅いという現象に遭遇したので、その際に行った調査を再現しつつ原因や対策について書いてみたいと思います。 要約 OpenSSHはデフォルトでinteractiveなセッションに af21 、non-interactiveなセッションに cs1 をDSCP値としてIPヘッダに設定する フレッツ網はIPヘッダのDSCP値を帯域優先サービスで使用しており、契約に応じて指定された優先度以外が設定されたパケットの転送は保証されない そのため、OpenSSHをデフォルト設定のままフレッツ網で使うと通信ができなかったり、速度低下などの悪影響を受ける可能性がある OpenSSHがDSCP値を設定しないようにするためには、IPQoS noneを設
はじめに 2020年7月に契約し、夢のマイホームの設計が始まりました。 筆者は学生時代、『ユビキタス社会』に強く憧れておりました。 社会人となり数年、気が付いたら様々なIoT家電がインターネットへ接続し利用者に恩恵をもたらす便利な世の中になりました。 筆者もIoT家電をいくつか購入し生活に取り入れ便利な生活を送っております。 しかし・・・ ある日、これは生活が豊かになるに違いないと自信をもってスマートロックを導入したところ、インターネット経由での鍵の開閉ができず、妻には「エラーばかりでもたつくから普通の鍵のほうが早くて間違いない。これ意味あるの?」と文句を言われてしまいました。今までの人生を否定された気持ちで、必死に原因を調査したところ電波の混信のせいでした。 個人利用だとしても快適にIoT製品を利用するためには、安定した無線ネットワーク環境を用意する必要があるとそのとき筆者は強く考えまし
マツカワ Webサイト制作/コンテンツ企画/Web広告/SEO/マーケティングを経験してきた雑食系Webクリエイター・プロデューサー プロフィール / Twitter / Facebook HTTPSサイトは安全なサイトということは、多くの人が知っていると思います。 しかし、実際はどのように HTTPSサイト が安全に通信されているのかについては、意外と知らない人も多いのではないでしょうか? そこで今回は、SSL (HTTPS) 通信の仕組みについて紹介します。 技術的な内容などの専門的で難しいことは抜きにして、できるだけわかりやすく、図を入れながら解説していきます。 自分のサイトにSSLを導入する(している)ならば、基本的なことだけでも理解しておきたいものですね。 SSL暗号化通信で防ぐセキュリティ・リスク まずは、WebサイトをHTTPS配信にしないことで起こり得る危険性について簡単に
※通話料とユニバーサルサービス料は除く マンションプランにしてはやや料金が高いうえに速度が200Mbpsと控えめだったので、速度・料金をちょっくら見直そうと思います。 改善方法 確認する限りではかなり安くできそうだったので、速度プランの変更含め改善点をリストアップしてみます。 プロバイダ[1]料金を安くする 対応機器使用料をなくす にねん割をつける 1Gbpsプランに変更 ※ひかり電話は結構な頻度で使用しているので現状維持。 では改善点を一つずつ説明していきます。 プロバイダの変更 とりあえずこの高すぎるODNのプロバイダを別のものに変更します。 どこにしようか悩んだのですが、IPoEに対応しており、かつNURO光で勢いのあるSo-netにしようと思います。 IPoEとは? IPoEとは、インターネットへ接続する際の新しい通信方法です。 今までの通信方法にはPPPっていう信号を送るPPPo
Master of IP Networkフォーラム 全記事インデックス 過去に掲載された全ての記事にアクセスできる目次です。更新: 2008/12/9
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