外務省は26日、民進党の会合で、環太平洋連携協定(TPP)の協定文書などの和訳に18カ所の誤った記述が見つかったことを明らかにした。 和訳は臨時国会で審議するTPP承認案に付属する文書で、同省担当者が一部訂正を申し入れた。 民進党は「大変なミスだ。訂正版なんか受け取れない。審議の対象だから(承認案を国会に)提出し直すべきだ」と反発し、審議の仕切り直しを要求した。 外務省によると、誤りが判明したのは協定文書や説明書の和訳。「国有企業」とすべきだった部分を「国内企業」と記したほか、項目数の誤った表記や入力ミス、誤訳が大半だった。TPP承認案は通常国会で実質23時間審議し、継続案件となっている。国会閉会後の今夏に和訳を改めて精査し、誤りが見つかったという。