「当社としては“感動バリューチェーン”、感動を作ってユーザーに届けるまでの広がりを重視しています。その広がりこそが、『モビリティー』であり『メタバース』だと認識しています」 インタビューに応じた吉田社長は、2つの領域を挙げた理由をこう話した。 中でも、少し時間軸の長い取り組みとなるのが「モビリティー」だ。ソニーGは2025年に、本田技研工業とのジョイントベンチャーの形で、EV市場に参入すべく準備を進めている。「ビジネス規模についてはこれからのことでもあるのでなんとも言えない」(吉田社長)としつつも、「スマートフォン(モバイル)に続くメガトレンド」と話す。 「2年前に試作車の『VISION-S』を作ってみて、公道も走らせてみた上で、やはり我々だけでは難しい面もある、ということで、ホンダさんと協業することに決めました。先日ダボス会議(4月末)の後に、ホンダのオハイオ工場を見学させていただき、歴