何かと話題のNHKの大河ドラマ「いだてん」は、第2部に入った。このドラマでは、ビートたけし演じる昭和の爆笑王、五代目古今亭志ん生がストーリーの案内役を務める設定になっている。 若き日の志ん生を演じる森山未來や、後半に登場する六代目三遊亭圓生を演じる中村七之助に落語指導をしているのが、古今亭菊之丞だ。 菊之丞は、五代目志ん生の弟子である二代目古今亭圓菊の弟子。つまり志ん生の孫弟子にあたる。その縁もあるだろうが、筋目のよさだけで起用されているわけではない。 中学で落語家を志す 古今亭菊之丞は1972年10月7日、東京都渋谷区に生まれる。 「子どもの頃は大変な漫才ブームで、ツービート、B&B、紳助・竜介、そういう方々が毎日のようにテレビに出ていた。私は引っ込み思案な人間でしたけれども、お笑いを借りてやると、なんかこう、ものがしゃべれると言いますかね。最初、漫才をやったんですけど大阪の言葉でやらな
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