東芝EMIに入社した時、新人プロモーターの僕は「本当の浅川マキは理解されていない!」と憤り、一生懸命プロモーションしました。 マキさんに初めて会ったとき「面白い新入社員が入ったって聞いてたから」と言われて少し嬉しかったのを思い出します。 六本木のお宅にお邪魔して深夜(早朝)まで酒も飲まず、どういう音楽が素晴らしいのか(一拍の深さについて)どういうミュージシャンが素晴らしいのか(曲を小節で数えるのは二流)など教えてもらいました。 マキさんはジャズ(時には美空ひばり)のアルバムをかけて、「このフレーズのタイム感の素晴らしさは加茂さんは分かる?」と教えてくれました。 ベテランも新人も関係なく良くないものは良くないと言い、良いと思った物は褒める姿勢、自分もこうありたいと思いました。 僕もマキさんが知らないであろうアルバムを持っていって聞いてもらいました。 あぶらだこを聞いてもらった時「こんなブレス