感染の拡大に歯止めがかからず重症者も連日最多を更新するなど、新型コロナの“第3波”により医療現場はひっ迫の度を増しています。地域によっては、これまで入院が原則とされてきた高齢者や基礎疾患のある患者全員の受け入れがいま難しくなっています。また、医療従事者たちの負担も限界に近づいています。こうした中、現場の実態を知ってほしいと、看護師たちが取材に協力してくれました。 (NHKスペシャル「新型コロナ“第3波” 危機は乗り切れるのか」取材班) 限界近づく重症病棟 主に重症患者の治療にあたっている川崎市の聖マリアンナ医科大学病院では、高齢の重症患者が相次ぐ中、ぎりぎりの対応を迫られています。 重症患者用に用意した17の病床のうち9床が埋まっています(12月10日時点)。