画面上のアバター(分身)を使って動画配信を行う「バーチャルユーチューバー(Vチューバー)」。平成28年にブームの火付け役となった「キズナアイ」以降、相次いで人気キャラクターが登場し、急成長の分野だ。人気にあやかりたい大手企業や自治体からも注目を集めており、サントリーは公式Vチューバー「燦鳥(さんとり)ノム」、茨城県はPR担当「茨(いばら)ひより」を起用。なぜ人はVチューバーにひかれるのか。 (文化部 三宅令) 急成長のVチューバー Vチューバーは、運営者が声や動きを連動させたコンピューターグラフィックスのキャラクターを分身として動画を配信する手法だ。28年に世界初のVチューバーを名乗る「キズナアイ」が登場。大きな瞳にふわふわの髪、2次元ならではの理想的な美少女に癒され、熱狂する人々が続出した。 現在、キズナアイの動画チャンネル登録者数は254万人以上。インターネット上には7000人以上のV