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ブックマーク / ttchopper.blog.ocn.ne.jp (57)

  • リヴァイアさん、日々のわざ: 岡田尊司氏の「脳内汚染」について(3月2日追記)

    ゲーム脳」の森昭雄氏が、脳のハードが壊れると言うのに対して、岡田氏はソフトが壊れるという。 つまり、「弱い」ゲーム脳理論といえる。 主張が弱くなっている分、議論は「ゲーム脳の恐怖」よりずっと洗練されているし、素人がみて気付く明らかな飛躍も少ないのではないか、と思う。 素人であるぼくでも、1ページごとに「あれれっ」と思っていた森氏の著作とは大違いだ。 森氏の著作が、専門領域以前の「科学的思考」の部分で論外だったのに対して、岡田氏の著作は専門家による精読が必要なものであると思う。まずは問題提起として、精神医学に携わる方や、その関連領域の方は、この著作を「たたいて」いただきたと思う(たとえば引用されている研究の妥当性や、言及されていないが実は重要な他研究(単に知らない)などもふくめ、ぼくには判断能力なし、である。都合の良い研究のつまみいの可能性は、こういう「単純な結論」を導く一般書の

    zonia
    zonia 2006/02/27
    まあ、言論の自由が確保されてるからねえ…ただ、仮説を立てるのであれば論文を書いて査読を受けるべきだとは思う。学者なら。
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 斎藤環氏が朝日新聞に書いていたこと

    昨日(2月25日土曜日)の朝日新聞「わたしの視点・ウイークエンド」は、「子どもの安全と社会」というテーマで、斎藤環氏の「意見」が掲載されている。長浜の幼稚園児刺殺事件とからめて「子どもの安全」を問いなおす、というような企画。斎藤氏の「意見」は、とてもバランスのよい、また、ポジティヴな提言を持ったものだと思う。注目。 論旨はというと…… 斎藤氏は長浜事件は、二つの点で示唆的だとする。 ひとつは、子どもの治安対策の鍵とされる「治安のための地域共同体の再構築」そのものが新たな犯意の温床になる構造。これは非常に重たい問題である。「他者や異物を排除することが、内なる他者を呼び覚ましてしまうよく知られた逆説」。斎藤氏は、兆候的な事件、という。 もうひとつは、昨年11月の広島での事件と同様「外国人」による犯行だったということ。これについて斎藤氏は、メディアの「「外国人の犯罪」する無関心さは尋常ではない

  • リヴァイアさん、日々のわざ: 「ゲーム脳講演」について、世田谷区からの再回答

    世田谷区の健康づくり課長から直接電話がかかってくる。 二度目の「中止申し入れ」に対する回答。 結局、以前聞いていた通りの形で講演会は開催。 講師に対しては、これまでに世田谷区に寄せられた多くの「意見」やネット上での批判などを見せた上で、あくまでの一つの考えとして提示するというスタンスでお願いした、という(すでに打ち合わせ済み、とのこと)。 講師が質問に答える時間も多く設ける。講演中に回収した質問票を元にしたものになる予定。ただ、それだけでは一方的なものになってしまうおそれがあるため、質問に答えた講師に対して、再質問する時間もとる。ただ時間的にはそれほど長くはないだろう。 「是非手を挙げてください」と言われ、「そりゃあ、挙げますよ」と答えておく。 いずれにしても、「開催」は想定内なので、当日いってまいります。 お時間のある方は是非。 なお、文書での回答を求めていたのだけれど、口頭でよいか

  • リヴァイアさん、日々のわざ: なぜ症例対照研究をしないのか(ゲーム脳をめぐる謎、および提言)

    事態が「様子見」の今のうちに、大事なことをひとつ。 ゲームで「ゲーム脳」(前頭前野がダメージ受ける)になるかならないかにかかわらず、「ゲームをたくさんする」→「キレる」「凶悪犯罪をおかす」といった疑念は今の世の中には満ち満ちている。たとえば「脳内汚染」は、森氏が言うような物理的なダメージを脳に想定しているわけではないが「ソフト」が書き換わることによって、凶悪犯罪が増えているのではないか、としている。 その可能性はないわけじゃない。 確認するための方法は、唯一、「疫学」だ。 最初に断っておくべきは、ゲームによってかりに凶悪犯罪をおかしがちな「少年」が増えるのだとしても、それは、戦後20年、30年間くらいゲームのなかった世の中ほどではない、ということ。昔の方が、「少年の凶悪犯罪」は多いのだ。(http://kangaeru.s59.xrea.com/G-Satujin.htm) 現時点の少

    zonia
    zonia 2006/02/22
    そういう研究方法があるのかあ。
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 今更ながら、理論としての「ゲーム脳」の問題点を指摘すると……

  • リヴァイアさん、日々のわざ: 解析概論!

    zonia
    zonia 2006/02/18
    解析概論は読むものじゃない、覚えるものだ…(苦い思い出)。
  • リヴァイアさん、日々のわざ: なんで「最悪」なんだ

    まず、東京新聞のこの記事。 リンク: 刑法犯少年 昨年、平成で最悪. なんでなんだろ。 刑法犯の少年は、二年連続で減少なのになぜ増えていると書くのか……。 よくよく読むと、「再犯者率」が1988年以来の最高だったのだそうだ。 なるほど。 じゃあ、「再犯者率が最高」と見出しに書けばいい。 明白に間違った見出しってどうよ、ってかんじですね。 これ、どうよと、と思う見出しは多いけれど、ここまであからさまに「事実と違う」見出しって、逆に珍しいかもしれない。 そこまでして、「少年犯罪は増えている」と印象づけなければならないのだろうか。 そろそろメディアも、「少年犯罪は増えている」というドグマから抜けるべきなんじゃないだろうか。 ああっ、ここまで書いてやっと気付いた。 見出しは、「最高」では、なく「最悪」。 つまり、これを書いた記者およびデスクの判断として、「再犯者が多いのは最悪である」と

  • リヴァイアさん、日々のわざ: ゲーム脳についてもう一度世田谷区に意見を出した

    世田谷区に再度、申し入れをした。 サンデー毎日の記事など、たまたま正当な脳の研究者からの反論もあがってきたことであるし、ぎりぎりまで、森氏の講演について再検討していただきたい、という内容。 先日、区役所に足を運んで分かったのは、彼らがとても真剣にこの問題について話し合いをしたこと。おそらく企画段階で、今手にしている情報を持ってさえいれば、決して、森氏の講演会は開かれなかっただろう、ということ、などは確信を持てる。 にもかかわらず、痛感したのは、ゲーム脳の「とんでも」性について、認識を共有して貰うことの困難さだ。やはり、数字やデータなどのグラフが示されれば、自動的に「科学的」ということになってしまうらしい。 これまで森氏が、著作や、自分が主催する学会の会報に書いた「論考」に出てくる範囲のデータからは、「ゲーム脳」などというものが、存在しているという仮説すら導けない(森氏自身のデータの中でも

  • リヴァイアさん、日々のわざ: サンデー毎日のゲーム脳記事について

    まず、森氏自身の「生の反論」が掲載されたことは貴重。 斎藤環氏と対談してもよいとのことだが、斎藤氏よりもむしろ、脳・神経科学プロパーの研究者との対談を是非。どこかのメディア、企画してもらえませんか。先取権(?)は、サンデー毎日、か。 若狭記者、ぜひ。 「脳内汚染」の岡田尊司氏は、「統計的な検定にかけているから因果関係は明白」とのコメントだが、統計的な検定は、「因果関係」の十分条件ではない。岡田氏が疫学をよく理解していないのは明白。この場合、いくら統計的に有意であっても、同時期に変化したほかの要因との交絡を検討しないと意味がない(京都大学の櫻井教授のコメントはつまりそういうこと)。 ちなみに、疫学研究といっても、大がかりなコホート研究をしなくても、症例対照研究でも充分な精度を持って因果推論を行うことができる。ゲーム脳について、コホート研究への流れはあっても、症例対照研究についての動きがな

    zonia
    zonia 2006/02/14
    ちなみに、この記事の内容が知りたければこのスレへ。森氏のはっちゃけぶりが楽しい。→ttp://news18.2ch.net/test/read.cgi/news2/1139424017/l50
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 世田谷区からゲーム脳講演について回答が届く

    きょう一日、かなり時間に融通がついたので、世田谷区役所に行ってきた。 それについては、後述。 とにかく、書面での返答が来たので掲載。 結論からいうと、世田谷区は講演そのものをキャンセルするつもりはない。 それでも、基的な意図は理解してもらっており、「気で検討した」跡の見られる回答だと感じた。 ぼくとしても、講演の中止は望ましいけれど、誰かが大声を出せば簡単に潰れてしまうのだとしたら、それはそれで怖いことでもあると感じているので、このあたりが落としどころなのか、とも思う。(言論の自由ってどんな場合だってあると思うのだ。この感覚、おかしいだろうか) でも、主張としては、「中止!」を堅持。 意見のぶつかり合いの中で、ものごとは動いているのだからして。 いっそ、森氏が今から講演をキャンセルしてくれないかと願ったりもするわけだが……。 でも、そんなことにはなりそうにない。 乗りかか

  • リヴァイアさん、日々のわざ: ゲーム脳について、世田谷区に電話してみる

    きょうは、今週で一番余裕のある日なので、世田谷区に電話したりして、いろいろ話してみる。 当は区役所に行くのがベストなのだけれど、アポをとる余裕はなし。 すでにぼくからのメールは届いていて、返事済みだという(役所のどこかで止まっている)。 結局、講演は開催される方向。すでに契約を結んでしまっているとかなんとか。 また、区民のニーズもあると強調する。先日のちらしに対して「ぜひ行きたい」という問い合わせ(?)が相次いでいるという。 そりゃあ、そうだろう。子供のゲームで悩んでいたら、この講演は聴きたいはずだ。でも、ニーズがあるからといって、仮説としてすら成立していない問題の多い理論を紹介するのはどうか。 などと言ったら、「間違った理論でも、今はインターネットもあるので、区民は分かるはず」「ぜひ、講演に来て、意見を言ってください」とのこと。 うーむ。 気が重たいけど、いくしかないのか。

    zonia
    zonia 2006/02/13
    「間違った理論でも、今はインターネットもあるので、区民は分かるはず」という区職員の対応はなんだかなあ…。
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  • リヴァイアさん、日々のわざ: 川淵さん、あなたものですか……

    リンク: スポーツナビ | ニュース | サッカー通じて道徳教育 日協会プロジェクト発足. 川淵キャプテンは、『テレビゲームが脳の発育に与える悪影響を指摘した上で「子供たちの人間性を培う部分で、もっとサッカー協会がかかわった方がいいと思う」と説明した』とのこと。 ゲーム脳理論は、こんなところにも浸透している。 ぼくはスポーツによる道徳教育については、別に否定的ではないが、かといって、推奨すべきとも思わない。道徳とスポーツがくっつくと、すぐに「道」(精神論的スポーツ、たくさんあるでしょ?)が生まれ、ろくなことがないという実感があるからだ。とはいえ、サッカーのような、ゲーム並みに「子供の時間を吸い上げる」スポーツの協会が、子供たちの人間性を培うことに興味を持つのは、やはり責任上必要なのかもしれない。 ほんと、すべての週末や祝日をサッカーに費やす子供って多いんだ。それも小学校低学年からそう

    zonia
    zonia 2006/02/07
    スポーツ脳。/しかし一般に吹奏楽部ってやっぱり半体育会みたいに見られちゃってるんだなあ…ちょっと悲しい。
  • リヴァイアさん、日々のわざ: ゲーム脳についてのフォローアップ1

    zonia
    zonia 2006/02/07
    「「ゲームと行動の因果関係にまつわる疫学研究の提言」みたいなエントリを書くかもしれない。」とのことで期待age。
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 脳科学の専門家(@世田谷区)の方、「ゲーム脳」について検討しませんか

    昨日から、カウンターがぐるぐるまわる。 一日で5000を超えるのって、北京でのアジアカップ以来だな。 「ゲーム脳」の森氏の講演会が自治体の主催で行われることについて、多くの人が関心を持っているらしい。 そこで不思議に思うのだけれど、なぜ脳科学の専門家は、表だって反論をしてこなかったのだろうか。 斎藤環氏や、馬場章氏など、「関連領域」の専門家からの批判がすでにあるから、それでよし、ということなのだろうか。 理由は、やっぱり……「面倒くさい」のだろうな、と思う。 まず、専門の研究者が批判をするなら、科学論文を読んで、ということになるわけだけれど、そもそも森氏の論文は、目につかないところにひっそりと掲載されている(自ら主催する学会の会報)。だから批判しようにも、わざわざ取り寄せてまで、というのは相当なことだ。 おまけに「ゲーム脳理論」の批判をしても、「業績」にはならない。そんなことを

  • リヴァイアさん、日々のわざ: 「ゲーム脳」について先生に手紙を出す

    ゲーム脳」を保護者会で紹介した先生に手紙を書いた。 参考までに掲載します。 もっとも、もう出してしまったので、今更ああしたほうがいい、こうしたほうがいい、というアイデアを頂いても、反映させられないのだけれど。 ちなみに、子供に聞いてみると、やはり、授業でも「ゲーム脳」についてふれて、「ゲームは一日15分くらいにしておいた方がいいですよー」と言っていたとのこと。 子供にとっては、やはりインパクトはあったみたい。 そういう意味で、嘘も方便的な効果はあるみたいです。 その時に、同時に失ってしまうものであるとか、派生する危険は、どちらかというとマクロなもので、個別の指導としては、むしろ効果的、というのは悩ましい現実ですね。 以下、お手紙文…… お世話になっています。 先日の保護者会で配られた「ゲーム脳」についての資料がちょっと気になりまして、お便りさしあげます。わたしは、科学畑の仕

    zonia
    zonia 2006/02/02
    こちらもGJ!
  • リヴァイアさん、日々のわざ: うわっ、ゲーム脳の講演会!(2006.2.8追記)

    息子が学校から持ち帰ってきた。びっくり。そういうことだったのか。区の主催で、ゲーム脳講演会。3月6日午前10時。場所は世田谷区民会館。健康づくり課が窓口になって、教育委員会も共催。脱力……。仕方ないので、さっそく教育委員会に手紙を書いた。 ○○小学校に息子を通わせている者です。川端裕人と申します。 最近、保護者会にて「ゲーム脳」について注意を喚起する資料が配られました。また、日、「ゲーム脳の恐怖」の著者である、森昭雄氏の講演が教育委員会の共催で開催されるとのちらしを息子が学校から持ち帰りました。 わたしは、文筆を生業としており、科学系のノンフィクションおよび小説も多く書いて参りました。また大学では科学哲学を専攻し、科学と擬似科学の関係にも常々興味を持っております。したがって、「ゲーム脳の恐怖」が出版されて以来、議論されてきたことについて注目をしてまいりました。 今回、このように世田

    zonia
    zonia 2006/02/02
    GJ! 回答は…求めてないからこないだろうなあ。