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ブックマーク / erlkonig.hatenablog.com (35)

  • 『ミスミソウ(3)』 - 魔王14歳の幸福な電波

    えらいもん読んでもうた……。 作は惨劇を描いていますが、「あの時ああしていれば」という要素がほとんど見あたりません。物語の分岐はあるにしても、どのルートを選択したところで結局はバッドエンドにしか到達しないという、経路的に閉塞した世界。後から見返すと、その中で主人公の妹だけが「外」への出方を知っていたようにも思えますが……。 一巻/二巻/三巻で雰囲気がかなり明確に書き分けられていて、禍々しい衝動の裏に練り込まれた部分のある作品だったのな、とは。一巻が静、二巻が動、そして最初の惨事以降、はじめて主人公の「対話」が描かれるようになる三巻。伏線も間違いなく拾い集められていて、作品としては"綺麗に"完結、つまり"閉じて"います。それがまた、「この世界」の閉塞性のひとつの表現になっているように見えました。 春の光が差し込むラストシーンだけは、作品世界が外に開けているように思えます。それでも、「取り返

    『ミスミソウ(3)』 - 魔王14歳の幸福な電波
  • 竜宮レナはヤンデレじゃない! - 魔王14歳の幸福な電波

    相互理解不可能性としての「狂気」を噛み締めて、それでもコミュニケーションをしていく - あままこのブログ ヤンデレ――少女の「病み」に託されたもの - キリンが逆立ちしたピアス これらの記事はそれぞれ興味深いのですが、その論とはまったく関係ない話を。世間一般における竜宮レナさんの受容のされ方が、あまりにもあんまりだと思い……。あんまりだと思ったので キャラクターの性格の話をします。キャラクターの性格の話をネタばれと感じる人がいるかもしれません。 ヤンデレの解釈にも色々ある*1ようですから、あまり細かい定義をごちゃごちゃするもんでもないと思うんですがー。でも、わざわざヤンデレという名前をつけるくらいなんですから、少なくとも「"恋愛感情"が高じて異常な行動をとる」というポイントくらいは押さえてほしいし、そうでないなら誤解なきよう断りくらいほしいもの。そして、なぜか「ヤンデレ」の代表として扱わ

    竜宮レナはヤンデレじゃない! - 魔王14歳の幸福な電波
    zonia
    zonia 2009/05/10
  • ですます調は他人に語りかける文体 - 魔王14歳の幸福な電波

    なのだと思った話。基的に、「誰かに語りかける」という前提がなければ、ですます調は使われません。それが特定の相手であるにしろ、もっと漠然とした「読者」であるにしろ。自分用のメモにですます調で文章を綴る人って、ちょっとイメージするのが難しいです。*1 私の文体も基はですます調です。Webに書いてるわけだから「読み手」を想定してるのは当たり前で、それ自体は別に不都合ないように思えます。でも、ちょっとした思いつきを二言三言だけ書きたいような場合、自分の文章に違和感を覚えることがあります。どうにも「語りかけている」という厚かましさが鼻につくというか、えらそうというか。単なる「論」や「情報」をだである調で箇条書きした覚え書きなんかと比べると、ですます調って"そこに文脈を持たせようとする"感がより強くつきまとうんですね。 ブックマークコメントとかでも、同じようなことを感じます。これも普段はですます調

    ですます調は他人に語りかける文体 - 魔王14歳の幸福な電波
    zonia
    zonia 2009/04/26
  • ブームが廃れてからが作品/ジャンルの成熟期 - 魔王14歳の幸福な電波

    「何々のブームはもう下火だ」→「何々は終わった」みたいな言葉を見るたびに思うこと。 まあブームなんですからそりゃそのうち廃れましょう。が、それが作品にとって無条件によくないことである、とはあんまり思わないのです。 ブームになってるということは、方々から注目されているということです。それは人が集まってるということですし、企業的にはお金になるということでもあります。関連グッズやら、アニメ化やら、二次創作やらなんやかや。 そういう状況は、いろんな過剰を生み出します。賑やかなのはよいことですが、それは同時に善し悪し区別のない混沌を呼び込みます。常に何か余計なものがくっついてくるので、大元である「作品そのもの」に視線を落ち着けることがなかなかできない、ということにもなると思うのです。 ブームが去ると共に、そういった過剰な要素は減っていくでしょう。移り気な人たちは波にさらわれてどっかいっちゃうでしょう

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  • 全描写が伏線のWeb漫画、 『胎界主』 が凄い、本当に凄い - 魔王14歳の幸福な電波

    Web漫画 胎界主 この漫画が、当に凄いのです。 無料で読めるWeb漫画です。だから「ネットでお金も払わずにこんな面白い漫画が読めるなんて、今はいい時代だなあ」なんて思いながら読み始めました。でも、十話も読み進めると、そんな条件付きの感想はどっかに吹き飛びました。「こんな凄い漫画が読めるなんて、当に嬉しい」 後半は、そんな感慨を抱きながらの一気読みでした。 一級のストーリー漫画だと思います。独自の宇宙法則/世界構造とか、派閥抗争に知謀を巡らす悪魔とか、腕力ないけど瞬時の状況対策が凄い主人公とかの話です。主人公は、人嫌いだけど人助けして金銭を巻き上げる、ブラックジャックが何でも屋に鞍替えしたみたいな男です。 とりあえず第一話を読んでみます。一読して、わけの分からない作品です。わけが分からないけど、にも関わらず明らかな魅力があります。だから、再読します。再読するとちょっと分かるのですが、や

  • 最近のRPGは「ビジュアル重視すぎてストーリー軽視」らしい - 魔王14歳の幸福な電波

    時代の流れを感じたの……。 いえね、ゲーマーのがいこつ剣士さんに「最近のRPGってどうなのよ」って聞いたんですよ。そしたら返ってきたのが、「最近のゲームはビジュアルを重視しすぎて、ストーリーが軽視されてるともっぱらの噂でげすよ」という言葉。もっぱらというのがどこの地名を指すのかは知りませんが、とにかくうちの家来のがいこつファミリー周囲ではそういうことになってるらしいです。 これはカルチャーショックでした。だって、たしか一昔前の次世代ゲーム*1では、「ストーリーやビジュアルに金をかけすぎて、肝心なゲーム性がおざなりにされている」とか言われてたんですよ……。それがさらに進行して世界一周、遂に世代交代しちゃったような感覚。ゲーム性、どこ行ってもうたんや……。 現実問題としては、昔はシステムに100、それ以外に100のお金をかけていたところ、今はシステムに200、ビジュアルに1000みたいなお金

    最近のRPGは「ビジュアル重視すぎてストーリー軽視」らしい - 魔王14歳の幸福な電波
  • 竜騎士07はそろそろミステリファンにぶちのめされるべき - 魔王14歳の幸福な電波

    一年半くらい前、 『うみねこのなく頃に』のミステリー・リベンジっぷり という記事を書いたことがあり。どういうものかというと、まあ「ミステリーに関してズブの素人だった竜騎士さんが、なんか勉強して帰ってきたよ! 凄いよ!」という話です。 竜騎士さんがどのくらいミステリーの素人だったかというと、そういえば次のような有名なエピソードが存在します。 (シーン再現)*1 ファン「ひぐらし面白かったです。京極夏彦みたいですね」 竜騎士07「ありがとうございます。そういう同人作家さんがいらっしゃるんですか?」(素) とまあこんな感じで。もっと言えば、「壁越しに合気で殺す」レベルのアレをいちばん山場のところでやっちゃうみたいな人でありました。筋のいいアイデアもあるんですが、そういうのとああいうのをもうごっちゃごちゃにやらかしちゃう使い方のへたっぴさ、圧倒的な空気読めなさみたいなものがひぐらしの頃の竜騎士さん

    竜騎士07はそろそろミステリファンにぶちのめされるべき - 魔王14歳の幸福な電波
  • フリーゲームは同人ゲームか? - 魔王14歳の幸福な電波

    同人ゲームという言葉を「同じ志を持つ者たちで作るゲーム」と定義しても「非商業的自主製作ゲーム」と定義しても、フリーゲームはその範疇の中に含まれるでしょう。でも文化的な位置づけとして*1同人ゲームを語るような論調でフリーゲムが語られるのを聞くと、いつも違和感を覚えてしまいます。*2 フリーゲームの作家やそのファンは、自分たちのゲームを「同人ゲーム」とはまず呼びません。通称するならだいたい「フリゲ」です。私などはうっかりすると、別々のものを対比させる意味で「フリーゲーム同人ゲーム」みたいに両者を区別してしまうことすらあります。文も、簡単のため、以下そのような用法を採用するので悪しからず。 「同人ゲーム」という言葉には、「コミケとか同人ショップで売られているゲーム」というイメージがあります。フリーゲームは当然ながらそういうところでは売っていません*3。「フリーゲームは作るよ/やるよ。コミケ

    フリーゲームは同人ゲームか? - 魔王14歳の幸福な電波
    zonia
    zonia 2009/02/03
    フリーor同人の白黒つけられないグレーなゾーンもあるんじゃん?
  • 私の知らないはてな村はとても殺伐としているらしい - 魔王14歳の幸福な電波

    http://d.hatena.ne.jp/POGE/20090120/p14 なまえはぽやぽやしてて平和な感じなのに、星ひとつで戦争おきるってなんだよこれ。 外野からじゃわからんと思うが、使っている人間の実感からすると、まさしく毎日が精神戦争。 正直なところ、「殺伐としたはてな」というイメージにまったく実感が持てない……というのは、別にこのひとの感覚に異論があるわけではなく。つまりはてなという世界は思いのほか広くって、のどかなところはどこぞの大国のど田舎みたいにとことんのどかなんじゃないかな、という感覚を私が持っているからだと思います。 私はかれこれ4年以上も*1はてなで日記を書き続けています。さすがに4年も続ければそれなりに読まれるようになってくるので、めちゃくちゃ場末という感じでもなくなります*2。気がつけば知人もはてな関係の人ばっかりやたら増えてきて、多分自分ははてなダイアラーなん

    私の知らないはてな村はとても殺伐としているらしい - 魔王14歳の幸福な電波
    zonia
    zonia 2009/01/22
    s/otune/otsune/
  • 竜騎士07のミステリーが「本格推理」でない単純な理由 - 魔王14歳の幸福な電波

    格ではない 『うみねこのなく頃に』のミステリー的側面を語るために一点はっきりさせておかなければならないのは、作がある種の定義における「格推理」の論理によっては作られていない、そもそもそれが目指されていないという点です。たしかに作は「プレイヤーが作中の謎に挑む」という構図が採られています。けれど、だから作が「格推理」の文脈で読み解くべきものだと考えるのは早計ですし、その要件を満たしていないから不完全であると批判するのは少々筋違いです。 作が格推理の文脈に当てはまらない点は色々考えられます。でもまず根的なところで、作は「真相の看破に必要な情報は、出題段階で全て明かされなければならない」という格推理の基的な要件*1を構造上まったく満たしません。それを指向してもいません。なぜなら作は「推理→検証→新しい事実の発見→推理→検証→新しい事実の発見→……」という過程を繰り返しな

    竜騎士07のミステリーが「本格推理」でない単純な理由 - 魔王14歳の幸福な電波
    zonia
    zonia 2009/01/18
    「作者はむしろTRPGのゲームマスターに近い」
  • 「アンチミステリーVSアンチファンタジー」の行く先 - 『うみねこのなく頃に』の捉え方について - 魔王14歳の幸福な電波

    かつてミステリーの素人だった竜騎士さんは前作から一年を経て、取り返しがつかないほど理屈を知ってこの世界に戻ってきました。*1 前作『ひぐらしのなく頃に』のミステリー的失敗は、いまや語り草とも言えるありさまで知る人に知れ渡っています。その反省と超克のため、竜騎士さんははミステリーというジャンルに関するひと通り以上の素養を学んだようです。ある種の理論武装をした彼が新シリーズとして発表したのがこの『うみねこのなく頃に』で、この辺の話は第一作公開直後の記事『うみねこのなく頃に』のミステリー・リベンジっぷりに書いたとおりです。 学んだと言っても門外漢である彼はやっぱりどこかズレていて、ミステリーというジャンルの文脈そのものに乗っかって作品を作るということはしてくれません。けれど、『うみねこのなく頃に』がミステリーの文脈をそれなりに理解していなければ決して作ることのできない作品であるのも事実でしょう。

    「アンチミステリーVSアンチファンタジー」の行く先 - 『うみねこのなく頃に』の捉え方について - 魔王14歳の幸福な電波
  • 助けてはてなちゃん! はてなキーワードASINページの仕様変更に泣きました! - 魔王14歳の幸福な電波

    ※注:この記事で指摘した一覧性の問題は現在では解消されています。はてなちゃんありがとう! 「はてなキーワード」をリリースしました - はてなダイアリー日記 私はごを読んだ後、はてなキーワードのASINページの言及日記リストから興味ある人の感想を辿るのを習慣にしていました。でも、今回のページ仕様変更に伴い、リストとして一画面に表示される日記の数が20件に縮小されてしまい、一覧性が大幅に低下しました。 画面下の「もっと見る」をクリックすると100件くらい一気に表示してくれるようになるのかと思いきや、先の20件の日記の文が展開して表示されるだけ。それより過去の言及を辿るためには、20件ずつ順番に表示していかなければなりません。文が表示されるせいで一覧性はますます悪くなり、「一度に100件くらい表示されるリストから好きな人の日記を選んで読む」ということが絶望的に不可能になってしまいました。

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  • パラレルな作家と読者 - 魔王14歳の幸福な電波

    ライトノベルの定義論争と、電撃文庫がライトノベルという言葉を使わないこと - ラノ漫―ラノベのマンガを気で作る編集者の雑記― ライトノベルの定義論争を読むと、なんとも微妙なモヤモヤした気分になります。近いものをあげると、東浩紀氏の評論を読んだ時に感じる気分。「どんな風に考えるのも個人の自由ですけど、俺らや作家はそんなこと考えて物作ってませんぜ」みたいな。 ぎゃああカッコいい!!! もうあまりにもきゅんきゅん☆しちゃったので今日の更新はこれ一です。これ一ですーと言いつつだらだらと書き足してる内にけっこうな長さに。しかも脱線まとまらず。なんか一般的なカテゴライズの話ともっとややこしい限定的曲解の話がごっちゃになっちゃったので精度ズタボロ。恥ずかしいので隠します。あー、話の元になった定義論争は議論アンパンに陥りそうなのでスルースルーしてますよ。ていうかライトノベルの話ひとこともしてな(ピチ

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  • 斧少女の一連の騒動でいちばん赦せないこと - 魔王14歳の幸福な電波

    あんまりな仕打ちに頭を抱える反面、ただ大声で不満を表明しても何も変わらない、根の深い問題なんだろうなあとも思います。いま私が視聴しているたったひとつのアニメは『ひぐらしのなく頃に解』だけですけれど、この番組の放送中止を聞いたときも、落胆こそ感じつつも怒りは湧いてきませんでした。 ただ、それでもこの騒動に関連した出来事の中で強い怒りを感じたことがあります。 その画像を見つけたのは匿名掲示板のまとめサイトでした。それはおそらくワイドショーか何かで放送されたパネルボードだったのでしょう。そこには、明らかに真面目に調べていないと分かる露骨な誤解に基づいて『ひぐらしのなく頃に』の真相の一部や物語の展開が明記され、斧少女の事件との類似点が指摘されていました。 これだけは、どうにも我慢ができませんでした。それは物語の真相や展開をネタばらしし、後々この作品を鑑賞するかもしれない人の楽しみの一部を確実にスポ

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  • おかげさまで、つまらない作品を読んだことがありません - 魔王14歳の幸福な電波

    「つまらない理由」をいくら列挙しても「面白い」という評価は否定できないに関連して言い足りなかったこととかを。 数少ない私のじまんというかささやかな矜持というか。少なくとも商業作品として出回っている漫画小説*1について、「読むんじゃなかった」と後悔したことは一度もありません。 もともと選びにあまり冒険するタイプではないのであまり変なのは避けてこれたというのもありますし、を一冊読んで「つまらなかった」という否定的感想しか抱けない、その程度の読みしかできないのはとても恥ずかしいことだという自戒*2もあります。 もちろん、「面白さの分からない作品」に出会うことはよくあります。サリンジャーさんのごの楽しみ方がよく分からなかったときはけっこう悩みましたし、音楽・絵画など「物語」以外のジャンルになるとさらに「分かる範囲」が狭くなります私の場合。 でも、そういうものに触れたとき「読む価値のないつま

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  • 『ゆめにっき』 - 魔王14歳の幸福な電波

    配布サイト:KIKIYAMA HP とても暗い雰囲気の、夢の中(という設定)の世界を歩き回るゲームです。特にストーリーや目的はありません。歩き回るだけのゲームです。 えーと、はい。傑作。または怪作鬼作。まるでホラーと前衛芸術を足して割り算し忘れたような。不気味。とにかく不気味。不条理というよりも、これはむしろ狂気です。 人の話を聞いていると、どうやら『MOTHER2』のムーンサイドというマップの雰囲気に似ているらしいです。小林泰三さんの『酔歩する男』中盤のトリップシーンなんかに近いものがあるのかもしれませんけど、こと「狂気」の表現という点に関して、この『ゆめにっき』は数歩先んじるものがあると思います。ゲームだからこそ可能な狂気の表現。失礼ですけれど、プレイ中は気で作者さん自身の精神状態を心配してしまいました。tanasinn。 紹介文にある通り、不気味で広大なマップをただ歩き回るだけのゲ

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  • もう放置しなくていい! コメント荒らし撃退法! - 魔王14歳の幸福な電波

    用意しておいた方がいいもの 穏やかで広いこころ たよれる仲間 腐の方向の萌えパッション 「荒らしは放置が鉄則」なんて言いますけど、自分のコメント欄で言われたい放題されるのはやっぱり気分のいいものではありません。無視してればそのうち荒らしは消えるでしょうけれど、できればスカッと爽快に撃退したいですよね! ここでは スルーせず 気持ちよく 能動的に こういったポイントを押さえて荒らしを撃退する方法について考えてみます。ここで想定している荒らしは暇潰しに単体or少数でやってくるVIP系のヌルい荒らしですが、応用次第でもっと強い荒らしにも効果があるかもしれません。(※ただしスクリプト系の手動でない荒らしには一切効果ありません。) 荒らしと遊ぼう! コメント欄が荒らしのコメントで埋まってしまったら腹が立ちますね。自分の家の庭に上がりこんで大騒ぎされるようなものと思えば、腹が立つのも当然です。 でも、

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  • 魔王14歳の幸福な電波 - 「つまらない理由」をいくら列挙しても「面白い」という評価は否定できない

    「この作品にはこんなに厳然とした"つまらない理由"があるのです。だからこの作品はつまらない。そうでしょう?」といった種の物言いは一見もっともらしく聞こえます。 でも「作品の面白さ」とは「面白さ」と「つまらなさ」の単純な引き算で決まるような性質のものでないことを私たちは知っています*1。なにしろここは、「つまらないけど面白い」といった状態が平気で存在する世界なのです。 「作品がつまらない理由」を列挙することで「その作品に対する面白いという評価」に対抗しようというのなら、それはあまりにも分の悪い勝負です。なにしろ、彼らは厳然とした事実として今も確かにその作品を「面白い」と感じているいるのですから。「その面白さは作り手に踊らされた結果生じた偽物の感覚だ」とか「その作品の面白さは批評的に誤りだ」といった主張の、なんと空しいことでしょう。 その作品が人々に好意的に受け取られることが我慢ならないなら、

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  • アニメ「ひぐらしのなく頃に解」はひぐらしのイメージを原作準拠版に再インストールしてくれる - 魔王14歳の幸福な電波

    な、なんか興奮してきましたよ。凄い凄い。ぜんぜん期待していなかった反動で大げさな反応になっちゃってるかもしれませんけど、昨年の夏に原作が完結した時点で「一度終わった」と思っていたひぐらしで、再びこんなに興奮することになるとは思ってもいませんでした。 「出題」編の時点では、このアニメ化は「壊れた表情」「危ない奇声」などのインパクトが前面に押し出されていて、良くも悪くも原作と異なるアプローチがなされていました。ニコニコ動画での愛されっぷりを見るにそれはそれでひとつの表現だったと今になっては思えるんですけれど、「原作」という狭い檻から逃れきれない原作ファンとしては苦々しいものを感じていたのも事実です。 だからこそ、この「解」編のアニメ化の原作に対する理解度の深さには驚いています。とにかく、(少なくとも「出題」編の頃と比べて)その表現のいちいちから原作への理解がにじみ出ていて、それが原作ファンとし

    アニメ「ひぐらしのなく頃に解」はひぐらしのイメージを原作準拠版に再インストールしてくれる - 魔王14歳の幸福な電波
  • 魔王がいつまで経っても世界征服できない理由 - 魔王14歳の幸福な電波

    なぜ魔王は世界征服に失敗するのか、あるいは魔王のタイムスケールもんだい。 - ネコプロトコル えっと、これは当は内緒なんですけれど、まあ連中のきゆら系への監視なんてザルなのでぶっちゃけちゃいますと、魔王がいつまで経っても世界を征服できないのは魔王委員会と勇者協会の幾星霜に渡る癒着が原因なんですよ。それはもう根っこから、今更引き剥がせないほどべったりなんです。 なんかいろいろと取り決めがあって、「勇者が旅を始める町の周りには可能な限り弱いモンスターを配置せねばならない」とか、「勇者との交戦中、魔王およびその幹部以上の配下が全快魔法によって治癒されることは赦されざる行為であり、厳格にこれを禁じる*1」とか、「規定以上の難度のダンジョンにおいては、定められた箇所に必ずセーブポイントを配置すること」とか、あとは「魔王が幼女である場合に限り以上の規約を免除する」とかですね! 「ただし外見上の特徴が

    魔王がいつまで経っても世界征服できない理由 - 魔王14歳の幸福な電波