2006年6月、JUASが中心となり策定が進められていたユーザー企業版ITSS、「UISS」のバージョン1.0が発表された。UISSはどのような背景から生まれ、今後ITエンジニアとどのようなかかわりを持つのか。ITSSユーザー協会の専務理事を務め、ITSS/UISS導入コンサルティングで多くの実績を持つスキルスタンダード研究所 代表取締役 高橋秀典氏に聞いた。 ■IT企業のITSS、ユーザー企業のUISS IT業界の国際競争力強化と人材育成を目的に、2002年12月に経済産業省から発表されたITSS(ITスキル標準)。4年弱の運用を経て、2006年4月に大幅な改訂版となるバージョン2がリリースされ、今後さらなる活用が期待されている。 このITSS V2とほぼ同じタイミングで発表されたのが、ユーザー企業側のITスキル向上を目指すための参照モデル「UISS」(情報システムユーザスキル標準:Us