社会学アメリカで活躍する経済学の主流派の人々からしれみれば、社会政策というのは経済政策のおまけにとして、仕方なく必要になるようなものかもしれません。日本でも、社会政策というと、下手すると「ああ、あの経済音痴の奴らね」みたいな見方をされてしまいがちな雰囲気もあります(実際どうなのか知りませんが)。他方でEUに目を移してみると、経済政策と社会政策が不可分になっている印象を受けます。つまり、社会政策の中に成長や効率性が組み込まれるているわけです。スウェーデンの(不振企業には厳しく好調企業に有利な)同一労働同一賃金政策や、オランダ・デンマークのセイフティネット整備には、雇用の流動化(成長産業への人材の移動)を助けるという機能が見込まれています。大筋として経済学が政策をリードしているアメリカでも、大まかな方向性として、EUの方針を参考にする動きが出てきてもおかしくはありません。逆にEUはここ最近の福