ブックマーク / juangotoh.hatenablog.com (103)

  • Minecraftのゾンビ肉を「ゾンビーフ」と呼ぶ由来 - 仮想と現実

    Minecraftの敵性MOBであるゾンビを倒したときにドロップする「腐った肉」(Rotten Flesh)。高確率で中毒を起こすが、空腹ゲージの減りが速くなるというだけで、ライフ回復には使えるので、実は料供給が難しい砂漠やメサバイオームにおいては意外と有効な料である。この腐った肉をニコニコ動画のマイクラ実況などでは「ゾンビーフ」と呼ぶことが結構多い。しかし考えてみるとこれはちょっとおかしな話だ。ゾンビを倒して得られる「腐った肉」はどう考えてもゾンビの肉であってビーフ(牛肉)ではない。ゾンビ牛の肉なら「ゾンビーフ」でも良いと思うが、あれは人間のゾンビであり、言ってしまうと「腐った人肉」である。ちなみにMinecraftには牛が存在しており、これを倒して入手できる肉は「生の牛肉」(Raw Beef)である。マイクラには、ゾンビの牛は登場しない。 これについて、 www26.atwiki

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    zu2 2017/06/04
  • インスタントラーメンの油 - 仮想と現実

    日テレの「得する人損する人」という番組を見ていたら、インスタントラーメンをいかに美味しく、インスタントじゃないように作るかの勝負をやってて、「そんなに手間や追加材、調味料増やしたらインスタントラーメン使う意味がねえんじゃねえか?」と思ったのだけど、それはさておき、麺の茹で汁を一旦切れば、麺の油が抜けてヘルシーになるというテクニックを使っていた。確かにカロリーを抑えるという意味ではそうなんだろうけど、ラーメンってもともと油の浮いたいもんで、油も「ラーメン」の大切な要素じゃねえのかと思ったりした。 インスタントラーメンは麺を油であげるのが基である。油であげることで、高温で蒸発した水分が麺に微細な穴を開け、これが短時間でお湯が染み込み、3分で茹で上がるという特徴を生み出す。茹でたラーメンに粉末スープを加えればそれだけでいちおう「ラーメン」と呼べるものが出来上がる。つまり麺に染み込んだ揚げ油

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    zu2 2017/06/04
  • 19世紀物理学のエーテルとは - 仮想と現実

    19世紀、ニュートン力学が物体の運動を過不足なく記述し、電磁気学をマクスウェル方程式が過不足なく記述していた。物理学は「もうすぐ完成する学問」と思われていたのだ。この時代、光が波動であるというのは常識で、波動であるなら波を伝える媒質が存在するはずであると思われていた。水面に石を落とせば円形に波が広がるし、音は空気中を伝わる波動である。光もそれを伝える物質があるだろうと、当然思われ、それはエーテルと呼ばれていた。 一般的に、波動を伝える媒質の性質は、波の周波数や伝搬速度が大きいなら、高密度で固体に近い性質を持たなければいけない。当時すでに光の速度の検証は行われており、秒速30万kmという、すごい速さで空間を伝わることがあきらかだった。そうすると、光を伝えるエーテルは鋼鉄より硬い物質でなければいけなかった。また、光が宇宙、空気中、水中、ガラスも関係なく伝わることから、あらゆる物質の中に「染み込

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    zu2 2017/06/04
  • 映画のフォーマットは行きつ戻りつ流れる川のように - 仮想と現実

    映画フィルムは、ジョージ・イーストマンが作り、エジソンが採用した35mm縦送りフォーマットが基だ。縦横比3:4というスタンダード画面がここから始まってる。なお、ライカがこのフィルムを写真用に横送りで使用し、縦横比2:3が写真の基になった。横長画面を作る場合、縦に送るフィルムを横に使えばより広く使えるということを覚えておいてほしい。 テレビというものができたとき、映画の縦横比は3:4だったので、テレビもこのフォーマットを採用した。ところが、1950年代にパラマウントがビスタビジョンというフォーマットを作る。これは35mmフィルムを横送りして、幅を広くとる方法だ。この縦横比が3:5、劇場でどーんとワイドに表示される映画はいままでと迫力が違ったろう。ただ、この方式ではフィルムの消費量が増えるうえに横送りの特殊カメラが必要なので、従来の縦送りのまま上下にマスクを作って横長画面を実現する「なんち

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    zu2 2017/03/23
  • チキン南蛮、カレー南蛮、鴨南蛮、ミシン、ウィキ - 仮想と現実

    写真はWikipediaの「チキン南蛮」から。写真のライセンスはCC BY 2.0 チキン南蛮の「南蛮」とはなんだろうと調べると、揚げた鶏を「南蛮酢」につけたものが起源で、南蛮酢の代わりにタルタルソースを使うようになったものらしい。じゃあもう南蛮関係なくない?チキンタルタルでよくない?と思うのだが、名前というのは一度決まってしまったらそういうものになってしまうのだろう。 ところで「南蛮酢」とは、「南蛮漬け」に使われる甘酢の一種で、お酢に砂糖、唐辛子、ネギなどを加えたものらしい南蛮酢の「南蛮」がどこから来たのかといえば、唐辛子を「南蛮からし」とも言うことからではないかと思うが、よくわからん。 僕は岩手の出身だが、故郷の老人たちは唐辛子のことを「南蛮」と言っていた。これも「南蛮辛子」の「辛子」が失われて「南蛮」だけ残ったものらしい。言葉というのは思わぬ省略のされ方をするものだ。「南蛮」は古代中

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    zu2 2017/03/21
  • 古川享ブログのアーカイブ - 仮想と現実

    古川享さんといえば日のパソコンの歴史における生き字引みたいな人で、もとMSKKの社長→会長。日におけるマイクロソフトの最初の総代理店、アスキーマイクロソフトにアスキーから出向、メーカー対応をメインでやってたら、代理店契約を打ち切ってMS社が日マイクロソフトを設立したときに引き抜かれて社長に、そしてのちに会長にと、日におけるマイクロソフトのトップを長いこと務めてたすごい人だ。 会長辞任前後、2004年からやっていたブログは、業界の裏話なども色々あって非常に面白かったのだけど、MSがやってた独自のWindows Live Spaceというサービスの上に載っていて、このサービスが終了したことでコンテンツが失われてしまった。 その古川さんが、先日facebookの田雅一さんの記事(東芝問題)に寄せていたコメントがすげえ興味深い話てんこ盛りで、かつての古川享ブログを思い出すものだった。ソ

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    zu2 2017/03/03
  • Googleフォトのおせっかいなアシスタント機能 - 仮想と現実

    Googleフォトの基 Googleフォトは、無料で無制限に写真をバックアップできるGoogleのサービスだ。ただし無料だとRAWデータも高画質JPEGに変換されてしまうので、当の意味でのバックアップとはいえない。RAWのままで保存したい場合は容量に応じた課金プランを使用する必要がある。 それはさておき、このGoogleフォト、画面の横に撮影日付が西暦表示がされ、そこをマウスでドラッグすることですばやくスクロールできるなど、なかなか操作性が良い。 また、写真の共有も簡単で、Google+、Facebook、Twitter、個人ブログなどに簡単に貼り付けることができる。ただし、PCのWebインターフェースからだと、Twitterに貼り付ける際、リンク貼り付けになってしまって画像貼り付けにならないのは残念だ。スマホアプリ版だと写真をコピーして貼り付けてくれるのだけど…… それはさておき、G

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    zu2 2017/02/20
  • 中世風ファンタジーで気になる白金貨 - 仮想と現実

    毎度「小説家になろう」等のWeb小説ネタなのだが、これも一つのテンプレなのだろうけど、Web小説の中世風「剣と魔法の世界」において、大概の場合貨幣は銅貨、銀貨、金貨、白金貨が設定されている。金貨の価値は現代の日円にして10万円程度とされていることが多いが、金貨の上に白金貨という貨幣があり、一枚で100万円とかそれ以上の価値を持つことになっている。作品によっては金貨の上が大金貨、その上が白金貨というパターンもあり、その場合白金貨の価値は1000万円以上。通常取引に使われることはなく、大規模な不動産取引などでまれに使われるくらいのレアな貨幣になっている。 なぜそんな高額貨幣があるのかといえば、主人公は大概すごい戦闘力を持っていてそうそう狩れないドラゴンなどの上位モンスターを狩りまくったり、現代知識を生かした商品開発(リバーシなど)が大ヒットしてすごいお金を儲ける事になるためだと思うのだけど、

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    zu2 2017/02/17
    “つまり、中世ヨーロッパ風異世界の通貨に白金貨というものが混ざると、そこだけ中世風でもファンタジー風でもなくなる気がするのだ”
  • Instagramと正方形写真の歴史 - 仮想と現実

    ボーノ相模大野、大野銀座側#hdr #snapseed Instagramの写真は基正方形である。最近は長方形フォーマットの投稿もできるようになっているが、それはスマホのカメラで予め撮影しておいた写真に限られ、リアルタイムで撮影する写真はいまでも正方形に限定されている。この理由についてだが、コダックのインスタマチックや、ポラロイドのインスタントカメラをリスペクトした結果と言われているらしい。 gaiax-socialmedialab.jp インスタマチックは、正方形画角のカートリッジ式125フィルムを採用したカメラで、35mmフィルムにくらべて取扱いが容易であり、子供や女性向けに安価なモデルが各社から販売されていた。発売は1963年だが、1970年代後半には姿を消していた様に思う。125フィルムをさらに小さくした110カートリッジフィルムを使うカメラがその後流行ったけど、これは正方形画面

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    zu2 2017/01/23
  • 駒形神社は陸中一宮。陸中って? - 仮想と現実

    岩手県奥州市水沢区にある、駒形神社は「陸中一宮」を名乗っている。「一宮」というのは、伝統的に律令国ごとに一つしかなく、国司が参拝する位の高い神社であったとされている。もっともこの「一宮」という称号のようなものは、朝廷の公式な定義がなく、いつの間にか民間で呼ばれるようになったものらしいのだが、なんとなく12世紀頃から各地で言われるようになったものだ。 で、まあ古代律令国のトップの神社であるならば、それは由来がいまいち定かではなくても伝統ある立派な物だと思うだろう。ところで、律令国に「陸中国」なんてあったけ? 関東以北の州地域は、古代から近代まで大きく陸奥と出羽の国に分かれていた。政権中枢から離れていて、遅れて朝廷支配下に入った、やたらだだっ広い田舎だったのである。明治維新時、奥羽越列藩同盟を作って官軍に対抗したこともあり、戦後陸奥と出羽は分割された。陸奥国(むつ)は陸奥国(りくおう)、陸中

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    zu2 2017/01/16
  • HDR写真と絵画 - 仮想と現実

    HDR写真 写真というのは、目で見たままの映像を写し取るものと思われがちだが、実際は僕らが肉眼で見た印象と随分違う絵を写し取ってしまうことがままある。特に明るい部分と暗い部分を同時に写そうとすると撮影時に思った印象とまるきり違うものができてしまう。たとえば、 このような朝の風景。日が当たっている部分に露出を合わせると影の中がほとんど真っ黒だ。考えてみて欲しい、朝住宅街を歩いていて、影に入ったとしてこんな暗闇を歩いているだろうか。ではカメラの露出を変えて、影の中が見えるように撮影するとどうなるか。 ブロック塀のディティールが見えてきたが、今度は向こうの建物や空が白く飛んでしまってよく見えない。こんな風景を記憶しているだろうか。 普通の写真が表現できる明るさの範囲は意外と狭いのだ。そこで、露出を変えた写真を複数枚、同じ場所で撮影し、コンピューター上で合成するというテクニックが生まれる。これがH

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    zu2 2017/01/16
  • トランプとかドゥテルテとかイ・ジェンミョンが盛り上がる今。 - 仮想と現実

    安倍首相が、日の左派からは戦前回帰のとんでもない独裁者的に見られているが、現在の世界情勢は安倍首相どころではない過激なポピュリスト達が台頭してきている。 アジア太平洋地域でこの流れを作ったのはフィリピンのドゥテルテ大統領だろう。コレに続いてアメリカトランプ次期大統領。そして韓国の次期大統領候補として異様に盛り上がってるのがイ・ジェンミョンである。韓国次期大統領は国連事務総長のパン・ギムンだろうと思ったらここにきて「韓国トランプ」というあだ名でイ・ジェンミョンが盛り上がってきた。この人達が訴えるのは実は極めてまっとうに自国の問題を解決する手段だ。ただ、彼らは他国を尊重する気持ちや、人権、ポリティカル・コレクトネスといった20世紀後半に成立した相互扶余の概念をほとんど無視する。無視というより敵視する。そして他国を悪役にして勢力を得る。 人権思想と国際協調は20世紀にしっかりと形を整え、二

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    zu2 2016/12/18
  • オスプレイ事故に寄せて。基地のある自治体に住むということ。 - 仮想と現実

    僕が現在住んでるのは神奈川県相模原市の相模大野だ。相模原は戦前から戦中にかけて「軍都」として開発された地域であり、戦後それらはほとんど米軍に接収されて利用されてきた。相模大野には米軍医療センターが広大な敷地を占拠していたが、返還されて伊勢丹や公園やロビーファイブなどの住居、公共、商業施設になっている。相模大野に引っ越してきた当時住んでいたマンションは、いまもそのまま残る米軍住宅のすぐそばで、マンションのすぐ横に金網で米軍施設が区切られており、ぎちぎちに詰まった現代の日住宅街から金網を覗くと、広々とした芝生と平屋の住宅が並び、広大な庭には子供が遊ぶ遊具や三輪車が置いてある。いやあアメリカの軍人さんだか軍属さんだか、この広大な敷地でのびのび子育てできるのだなあと羨ましく思ったものである。 いや実際これかなり羨ましいんだぜ。首都圏の過密地域の一角に広大なアメリカがある。周辺の道路もなにかと渋滞

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    zu2 2016/12/18
  • blogとはWeblogの略である。そして日本の日記サイトが駆逐された。 - 仮想と現実

    そろそろ忘れ去られているが、blogはもともとWeblogと呼ばれていた。logとは日誌、記録という意味であり、コンピューターが民間に普及する以前から、業務日誌などの呼称に用いられていた言葉だ。僕に関係する話で言えば、アマチュア無線家の交信日誌もlogと呼ばれていた。WebのlogだからWeblogなのだ。 Weblogの初期の普及は、BloggerとMovable Typeであろう。Bloggerは、パイララボが運営していたレンタルブログサービス。のちにGoogleに買収された。Movable Typeは、シックス・アパートが開発したブログソフトウェア。Perlで書かれていた。 Blogが普及するのは1990年代末からで、この時代、日では日記サイトがすでに普及しており、blog台頭期には、「えー?なにそれ意味わかんない、日記でしょ?」とみなされていた。日ではtDiaryのような日記シ

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    zu2 2016/11/08
  • 爵位はややこしい - 仮想と現実

    爵位って、なんというか、王様の下に公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵っていう等級が最初から決まってたような気がするけど、ながーい歴史で出来上がってきたもので、それぞれの由来も色々バラバラだったりする。なお、日の明治時代に華族制度が作られたときは、ほぼ一気に公侯伯子男の爵位が制定された。これは古代中国の制度を模し、かつ西洋の爵位にできるだけ1:1対応させるのに都合が良かったのだけど、実は完全には対応していない。日語で「公爵」とされる階級はPrinceとDukeという2つの階級をまとめてしまっている。よくラノベファンタジー作品などで公爵は王位を継がない王族が就く爵位とされるけど、これはPrince。Dukeの方は王族以外の貴族の最上位みたいな感じだろうか。まあ、PrinceやDukeが君主の国もあって、こういうのは公国と表記されるんだけど。ほらもうややこしい。 日の「公爵」は五摂家とか徳川宗家

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    zu2 2016/10/31
  • OSX以前のMacにおけるUNIX - 仮想と現実

    スティーブ・ジョブズが帰ってきてMacOS Xが登場するずっと前から、MacでUNIXまたはUNIXっぽいものを動かす試みはあった。 A/UX Apple純正のUNIXである。System/V系にBSDの要素も足した結構しっかりしたシステムだった。一見MacOSの上にUNIX要素を足したように見えるが逆で、UNIXシステムの上にMacエミュレーション層を置いていた。ファイルシステムもMacのHFSではなくUFSで、その上でリソースフォークやメタデータを扱うために、AppleDoubleという方式が用いられた。 68kMac用で、FPUとPMMUを必要としたため、動かない機種も多かったらしい。大学などで使われた。 Mac MiNT Atari ST純正OS、TOSをマルチユーザーマルチタスクにしたMiNTというUNIX風OSを68kMacに移植したもの。Macの上で一つのアプリケーションとし

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    zu2 2016/10/25
  • 征夷大将軍は本来東方の蛮族を征伐する役職 - 仮想と現実

    「征夷大将軍」は、源頼朝が鎌倉幕府を作って以降、日政治的トップの称号になっていったけど、もともとの「征夷」は東夷を征する意味である。 もともと中華思想で、世界の中心たる中華の周囲を囲む蛮族を東夷、西戎、南蛮、北狄と呼称したものを日に引っ張ってきて、畿内から見て関東、東北太平洋方面を東夷、日海側を北狄、四国、九州方面の西日を西戎に見立てて、東北方面侵攻の責任者を征東将軍、征夷将軍とし、日海側に対しては征狄将軍、九州方面は征西将軍をたてていた。征東将軍がやがて征夷将軍、征夷大将軍と変化したので、東の文字が消えているが、征夷大将軍はあくまで「東夷」に対する軍事的役職だった。東北の蝦夷を平定した坂上田村麻呂などが有名だ。 藤原純友が瀬戸内海で反乱を起こした時、藤原忠文が征西大将軍に任じられたりしてるので、東の征夷大将軍に対応する役職は西にもあった。 こういった古代の将軍職は、都から離れ

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    zu2 2016/10/20
  • 宮城県の塩竈市と岩手県の塩竈村(現奥州市)と留守氏 - 仮想と現実

    僕の実家のある岩手県奥州市水沢区は、平成大合併前は水沢市、さらに遡ると水沢町。水沢町というのは、明治22年に塩竈村と常盤村の一部が合併してできた自治体である。さて、塩釜といえば宮城県塩竈市。字面からも海と関係が深そうである。ところがうちの実家は岩手県の内陸。日海からも太平洋かも結構遠い。なんでここが塩釜だったのか。なんで宮城県の塩釜と同じなのか。調べてもはっきりした由来を見つけられなかったのだけど、両方に共通するものがある。領主が留守氏だったことだ。 留守氏は、奥州合戦後、源頼朝から陸奥国留守職を賜った伊沢家景を祖とし、その子家元から留守氏を名乗った氏族である。多賀城の陸奥国府を拠として、鹽竈神社の神官を家臣にし、神社の社領を支配していたらしい。ところが戦国時代にいろいろやばくなって伊達家を頼った結果養子を送り込まれたりして伊達に取り込まれることになる。で、まあ伊達家の家来だから小田原

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    zu2 2016/10/05
  • 倭国と邪馬台国と大和と - 仮想と現実

    古代中国の文献で日のことは「倭」という字が当てられている。発音的には「わ」なのだが、これは基的に中国側から日を呼称するものであって、日人は自分たちもしくは自分たちの国を「わ」とは呼んでいなかったであろう。「倭」の由来は不明で、漢字の原義から従順なやつらという意味だとか、「矮」の用に小さい奴らだとか、古代の日人が自分たちのことを「わ」(われ)と呼んでて、同じ音の「倭」をあてたとか、まあいくつも説はあるものの根拠がない。つまりは由来不明だが現在の日のあたりを「倭」「倭国」と中国側は読んでいたらしい。倭の五王とか、邪馬台国の卑弥呼とかの時代、倭国の中が統一されてたわけではなくて、小国が連合したり戦争したりしてる状態で、その中の有力な豪族連合の長が中国の王朝に朝貢して倭国王の地位の承認を求めたりしてたわけだけど。例えば「邪馬台国」なんてのは、」卑弥呼が治める国の人間が「我が国の名はやま

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    zu2 2016/08/30
    んー。これはイロイロと突っ込みたくなるような
  • マーフィーの法則と進化論 - 仮想と現実

    マーフィーの法則とは、「なんであれ悪くなる可能性のあるものは必ず悪くなる」「トーストを落としたときに、バターを塗った面が下になる確率は絨毯の値段に比例する」といった、ペシミスティックな法則である。もちろん根拠はないが、なんとなく聞いた人が納得するものがいくつも作られている。まあ、一種のジョークではある。 マーフィーの法則がもっともらしく感じられるのはショッキングな出来事が、より強く記憶され、印象に残らないものは忘れやすいという人間の脳の働きによるものであろう。大概の人は失敗や損害を強く記憶に残すものだ。 さて、もともとの自虐や悲観的な要素を排除するとこの法則は「確率がゼロでない事象は、試行を繰り返せばいずれ起こる」という当たり前の話になる「99.9%安全」と言われれば大概の人は安全だと思うが、それは「0.1%危険」と等価であり、1000回やれば一回くらいは危険な事になるという話である。たと

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    zu2 2016/08/25