浪江町に競走馬を育成する日本最大級のトレーニングセンターが誕生する。最大512頭の馬を管理でき、東日本初の直線1キロ坂路コースを設けるなど調教に必要な設備を整える計画で、運営するBlooming Stables(ブルーミングステーブルス、東京都)は競馬界の発展と浪江の復興に貢献する一大拠点にしたい考え。来年夏に着工し、2027年秋の開業を目指す。 整備予定地は東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が昨年3月に解除された末森地区の特定復興再生拠点区域(復興拠点)と大堀地区の一部の帰還困難区域にある農地や山林で、総面積は約41万平方メートル。坂路コースをはじめ、1200メートル周回コースや512部屋の馬房(ばぼう)、16棟の厩舎(きゅうしゃ)のほか、単身世帯向けの従業員寮や社員食堂を整備する。調教トレーナーら従業員は開業時に130人、3年後には160人を雇用する方針。総事業費は約80億円で経済