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  • 日本の新型コロナ対策を総括する

    海外事情」に寄稿した文章です。許可を得てこちらに転載します(初稿)。書いたのは昨年12月なのでデータはやや古くなりましたが、「総括」なので、内容は特に問題ないと思います。御覧ください。 緒言 日の新型コロナ対策を「総括」、すなわち総合的なパースペクティブからまとめようとしたものが過去に2つ存在する。一つは、書籍になった「新型コロナ対応/民間臨時調査会 調査・検証報告書」[1]であり、もう一つは、政府が招聘した新型コロナウイルス感染対応に関する有識者会議が出した「新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた次の感染症危機に向けた中長期的な課題について」[2]である。 しかし、前者はどちらかというと「証言集」に近く、やや厳しい言い方をすれば、「個人の感想」集であり、属人的なものだった。データ解析、ファクトの解析には乏しかった。後者については政府に依頼されて役人が突貫工事でまとめたも

    日本の新型コロナ対策を総括する
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    zu2 2023/03/31
    “「海外事情」に寄稿した文章です。許可を得てこちらに転載します(初稿)。書いたのは昨年12月なのでデータはやや古くなりましたが、「総括」なので、内容は特に問題ないと思います。御覧ください”
  • Proactiveとreactive 日本社会はなぜ後手後手なのか

    ブログを書くの、久しぶりです。 大学に異動したとき、すぐ気づいた。多くのスタッフが、体制、システム、ルール、ブルシットジョブ、上司などなど、様々な不安を抱えていることに。次いで気づいたのは、そのような多種多様な不満を抱えているスタッフたちが、直属の上司にその不満を「絶対に口にしない」ことを旨としていることであった ぼくは驚いて、「問題があるなら、問題提起して、直してもらえばいいじゃないですか」と申し上げたら、「岩田先生、大学病院はいろいろあるんですよ」と「お前は分かってないな」といわんばかりの薄笑いとともに返されるのだった。 今も、俺は分かってない。 このような垂直的な階層構造は大学病院に限った話ではなく、日社会のあちこちに遍在している。 ぼくはST合剤という抗菌薬の添付文書の不備を霞が関の担当官僚に指摘し、改善を求めたことがある。彼女は「こいつは分かってないな」という気持ち悪い薄笑いと

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    zu2 2022/07/22
    “日本では問題解決が絶対的に遅くなる。問題点の事前想定や指摘、解決というパスウェイはなく、PDCAといったかっちょいいキーワードも大抵は空言に過ぎず、大問題が生じたときにリアクションを起こすだけだからだ”
  • コロナの中の、保健所の中の人。一気に読める。一気に読むべし 保健所の「コロナ戦記」TOKYO2020‐2021書評

    あくまで私見だが、医者は文章書きがあまり上手ではない。特にぼくが医者になったばかりの数十年前はそうだった。 当時の医者は、そもそも患者や家族、同業者たちにさしたる説明責任を持っていなかった。なぜ、この病気だと思うのか。なぜ、この検査をするのか。なぜ、この薬を処方するのか。誰にも説明を求められず、誰にも説明しない。それでなくても読みにくい乱筆のカルテは、実は読める字で読んでも意味不明だった。日語の医学書は過剰なまでに難解で、論理的ですらなかった。海外のテキストと比較すればその違いは明らかだった。もちろん、近年は素晴らしい若手の書き手が激増中なので、このトレンドも早晩消失することとは思ってはいるが。 少なくとも、ぼくが研修医になったばかりの頃は、分かりやすく、読みやすく、合理的で、説得力のある文章の書き手は医者の中には稀有だったと記憶している。よって、ぼくは「医学・医療系であれば、よいテキス

    コロナの中の、保健所の中の人。一気に読める。一気に読むべし 保健所の「コロナ戦記」TOKYO2020‐2021書評
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    zu2 2022/01/15
  • 閾値という考え方 新型コロナの出口の条件

    福岡放送のテレビ番組に日出るが、昨日、その打ち合わせでいろいろお話した。自分の思考を整理するためにも、そのときのコメントをここにまとめておく。もちろん、すべて私見である。なお、これはあくまでも自分のためのメモなので、専門用語などは詳しく説明していない。不明な用語その他は各自ググっていただきたい。 新型コロナを感染症法の2類相当(実際には新型インフルエンザ等感染症)から5類にすべきか、という質問をしばしば受ける。そのたびに、「そこはさしたる問題ではない」とお答えしている。 そもそも、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(いわゆる感染症法)が施行された1999年から、僕はこの法律に大いに不満だった。この法律は新たに勃発する感染症が国を脅かした場合にいかに封じ込めるか、という「感染管理」と、過去に大きな人権侵害をもたらしたエイズやハンセン病といった「人権」問題のバランスをと

    閾値という考え方 新型コロナの出口の条件
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    zu2 2022/01/12
    “86万と1万8千人ちょっと、という巨大な死亡の違いを説明するのは死亡リスクではなく、単純に感染者数なのである。アメリカは感染激増を看過し、日本はそうしなかった。その違いが決定的に両国の違いを生み出した”
  • 近藤誠氏との対峙の仕方

    以下、記憶を頼りに書いていて、裏を取っていないのでまちがってたら教えてください。 近藤誠氏と当時のがん治療のオピニオンリーダーたち(外科医)の論争を読んだのはぼくがアメリカで内科研修医をしていた1990年代後半だったように思う。 近藤氏はがんもどきの存在を主張し、なんでも切ったり化学療法をするのは間違っていると論じた。根拠となる臨床試験も参照していた。一方、当時の外科医たちは実験医学と経験主義ばかり。「切ってる俺達がちゃんと仕事してんだから文句言うな。くじ引き試験?患者で実験する気か。エビデンス?なんだそれ?」って感じで、全然議論が噛み合ってなかった。 近藤氏の意見は理路整然としていたが、当時の外科医たちはひどかった。アメリカにいたぼくはエビデンスエイスドメディシンをバリバリ学んでいたが、日の医療界は数周時代遅れに見えた。日のがん領域のトップってどうしてあんなに、、、、と大いに失望させ

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    zu2 2021/07/19
  • 医学部の学びは「習い事」なのか

    「あくび指南」など、習い事をテーマにした落語は多い。 「習い事」は暇つぶしに学ぶもので、真剣にプロフェッショナルに学ぶものではない。師匠もプロを養成しようとははなから思っておらず、あまり厳しく教えたりすると教え子からクビになったり破門されたりするので(笑)、そこはおべっかを使いながら、ユルユルと教えるのである。 さて、ここ5年くらいのことだが、医学生の学びが「習い事」化している場面を散見する。 特に顕著なのが、私立大学や大都市圏の大学だ。ぼくは全国の医学部を網羅的に知悉しているわけではないので、自分のささやかな経験と、他の先生方から教えていただいた内容から得た限定的な印象でしかないが、教員が学生におべっかを使い、手取り足取り、箸の上げ下げまで丁寧に教え、項目の勘所をパワポのハンドアウトで要約し、テストに出そうなところは授業で教え、「試験にでる」スライドをスマホでパシャパシャ撮影させ、という

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    zu2 2021/06/24
  • ワクチンレース出版

    解説を書きました。初稿をここに紹介します。なおワクチンをDrヤンデルみたいに二度読みしないように。 2009年のノーベル医学生理学賞を受賞したのは、エリザベス・ブラックバーン、キャロル・グライダー、そしてジャック・ショスタクの3氏だった。細胞寿命の鍵を握る染色体の先端にある連続する塩基配列、テロメア、そしてテロメアを修復する酵素であるテロメラーゼの研究成果が受賞の理由であった。このテロメアがだんだん短縮していくとついに細胞は死亡する。細胞は永遠に分裂できる不死の存在ではないのだ。テロメアが短縮し、細胞が死に至る限界点をヘイフリック限界とよぶ。それにしても、エリザベス・ブラックバーンとキャロル・グライダーがテロメラーゼを発見したのはグライダーがまだ23歳のとき。カリフォルニア大学バークレー校の大学院生だった。ブラックバーンは同校の准教授でまだ30代だった。ジャック・ショスタクがハーヴァード・

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    zu2 2021/06/12
  • プロトコルベースとアウトカムベース。前向きと後ろ向き。三人称と一人称。

    もう20年近く前の話になるが、ニューヨーク市などで炭疽菌を用いた生物兵器テロが発生した。その対応に忙殺された話は「バイオテロと医師たち」で述べたので繰り返さない。 実は2001年のこの事件よりずっと前、1990年代からバイオテロの懸念はあった。JAMAなどで特集シリーズをやったりして僕らも基礎知識をつけていたわけだが、蓋を開けてみると、アメリカ市民が「案外」パニックに脆弱だったりして、その対応はすったもんだした。COVIDもそうだけど、アメリカ社会には「理想と現実」の乖離がある。これも拙著で繰り返し指摘しているところだ。 ときに、その炭疽菌テロが起きているさなかに、「次は天然痘じゃないか」という議論が起きた。天然痘ウイルスを使った人為的殺戮行為は南北アメリカ大陸で事例がある。だから、テロリストがこのウイルスをテロ行為に使うという想定は十分に「起こりうる」想定だ。よって、医療従事者、特に感染

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    zu2 2021/06/12
  • オリンピックは開催できるか

    論の理路は長い(あと、やや分かりにくい)ので、お手数ですが端折らず最後までお読みください。 以前、「成人式には行かないで」というブログを書いた。同様に、アスリーツに「オリンピックにはこないで」というメッセージを出せばよい、というご意見を頂いた。 稿のテーマは「オリンピックは開催できるか」だが、その前に「アスリーツに来ないで」というべきかについてコメントする。 アスリーツにオリンピックに来ないで、というべきではない。 成人式に行かないでほしい、という意見は、新成人が(しばしば)都会から田舎に移動し、旧友たちと旧交を温め、実家に帰り、家族親類と久方ぶりに再会する、というシナリオが容易に想定できたからだ。それは感染リスクの拡大のみならず、ハイリスクな高齢者への感染の広がりのリスク増加を意味する。成人式なんかに出なくたって成人はする。ぼくも外国にいたので成人式には出なかった。成人式に出る「価値

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    zu2 2021/05/10
  • 成人式には行かないで

    岩田健太郎といいます。もうすぐ50歳になるおっさんです。感染症を専門にする医者でもあります。 この文章は、「成人式には行かないで」というお願いの文章です。 なぜ、そのような文章を皆さんに読んでいただきたいのか、今からその理由を説明します。 理由は新型コロナウイルスです。このいまいましいウイルスがいなければ、我々は毎年行っている楽しい行事を楽しくとりおこなうことができたのです。が、残念ながら今はその時期ではありません。すべてはこのウイルスのせいなのです。 一生一度の大事な成人式、たかだか風邪の親戚みたいなウイルスごときで、止めにするなんて嫌だよ。そんな意見もあることでしょう。 でも、一生一度の大事な成人式だからこそ、ここで一歩踏みとどまってもらいたいのです。 すでに、年末年始に帰省した若者から、家族親戚に感染した事例が兵庫県でも複数見つかっています。確かに若者にとってはこのウイルスはほとんど

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    zu2 2021/01/10
  • 西浦博「新型コロナからいのちを守れ!」を読んで

    著者献御礼 川端裕人氏が聞き手になってまとめられた。 すごい。これまでブラックボックスになっていた第一波収束までの政府の内部事情がかなり詳しく理解できる。関係諸氏は必読だ。 西浦先生は極めて純粋な学者だし、善良な医療者だからここまで率直に、そして正直にやる。だからこそ、その文章は信用できる。今や国内外問わず、「平気で嘘をつく」ことが日常的、かつ普遍的になってきた昨今、コンテンツのクレディビリティは正直さにしかないのだと、改めて思い知る。論文書く人には常識なのだが、、、いや、最近は論文書く人ですらこのへんが怪しいこともあるのだが、、、、来、文章とはこうあるべきだ。 西浦理論、数理モデルの内容を論評する能力は僕にはない(どこかでも書いたが、ぼくは西浦先生から数理モデルの初歩の手ほどきを受けた立場だから)。が、感染症の様々な様相に対する理解、見解は概ねぼくと西浦先生は共通している。例えば、

    西浦博「新型コロナからいのちを守れ!」を読んで
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    zu2 2020/12/09
  • 幻想と欲望のコロナウイルス、という不都合な真実について

    新刊が出ます。例によって、序文掲載です。 そりゃあ自信を持ってるでしょう。徳永家の勝手口から出てきたのがたとえ突撃隣の晩ご飯のヨネスケであったとしても安藤貴和に見えたに違いないみんながそれを望んでいるから。人は見たいように見、聞きたいように聞き、信じたいように信じるんです。 ドラマ「リーガル・ハイ」より 書のサブタイトルは「幻想と欲望のコロナウイルス」となっています。世界中のほとんどすべての人たちがこのウイルスによって人生を変えられ、生き方を変えられ、考え方にまで大いなる変更を強いられています。よって、このウイルスと無縁は人はほとんど存在しないと言ってもよいくらいです。 だから、人は語りたがる。コロナウイルスについて蘊蓄を傾け、自説を披露し、他人を論破、場合によっては罵倒しないではいられない。ソーシャルメディアという便利な道具もあるわけで、この趨勢にはブレーキがかからない。市井の人々も、

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    zu2 2020/12/02
  • シリーズ 外科医のための感染症 コラム 「エビデンスないんでしょ」「いや、エビデンスは常にある」

    シリーズ 外科医のための感染症 コラム 「エビデンスないんでしょ」「いや、エビデンスは常にある」 EBM(evidence based medicine)という言葉はすでに人口に膾炙し、EBMという言葉を知らない人はほとんどいなくなりました。 ただ、未だに「アンチEBM」の人は多いですね。 「アンチEBM」よりも、もっと厄介なのは「エビデンス」という言葉を「武器化」してしまう人たちです。 例えば、Aという抗菌薬を使ってはどうでしょう、とか何日間治療しましょうか、という話をした時に、「そんなのエビデンスあるんですか」という感じで反論されるパターンです。非常にまれではありますが、「エビデンスないんでしょ」を「お前のいうことは聞かないよ」という一種の「脅し文句」として使っている先生もおいでです。 残念な話ですが、「エビデンスないんでしょ」とか「エビデンスあるんですか」とおっしゃる先生がたは、ある

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    zu2 2020/11/27
    "このような露骨な効果がはっきりしている場合は、むしろ比較試験をするのが倫理的には不適切です。パラシュートをして飛び降りる群としない群で空から飛び降りる比較試験が存在しえないのも、"
  • 検査について、の補足

    前回は、検査についてかなり質的な話をしました。臨床医学、臨床感染症学においては、検査の属性、、、感度とか特異度など、、、だけを議論しても検査の是非は論じられません。大事なのは 状況判断 です。周辺の状況を無視して、検査をするとかしないとか、議論してもその議論は空回りするだけで意味をなしません。 そして、感染者が非常に少ないコミュニティにおいて、ルーチンの検査を行うと検査は間違える可能性が高くなります。これはすべての検査に共通する一般的な特徴で、PCRだろうが抗原検査だろうが、抗体検査だろうが、関係ありません。事前確率が極端に低くなると、検査は役に立たないのです。 このことは、非常に優秀な検査であるHIVのELISA検査で我々が長く経験してきたところです。HIVの検査は感度も特異度も非常に高いスグレモノの検査ですが、これをルーチンで手術の前に何も考えずにやっていると、陽性結果はほとんど「ガ

    検査について、の補足
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    zu2 2020/06/25
    “みんな、兄弟が多い。9人兄弟の8番目とかは、ざら。そして、そうやって病歴を尋ねるたびに、沖縄でいかに戦死者が多く、あるいは八重山とかでのマラリアの死亡者が多かったという歴史も学んだのでした”
  • 検査について

    いまから、検査について説明します。 検査の話をすると、どんな話をしても必ずどっかからすごい怒られます。だから、この原稿もにするだけでネットに挙げないつもりでいました。ならば、基的には少なくとも最後までちゃんと読まなければ文句は言えないので(読まずに文句言う人もいますが、、、密林とかで)。しかし、最近「入院患者は全員PCRだー」といった意見があちこちで聞こえるようになったので、イヤイヤ、ネットに上げざるを得ませんでした。先回りして結論を今言っておきますが、入院患者全員にPCRは、しないほうがいいです。 相変わらず長いです(笑)。最後まで読まない人、読めない人はからんでこないでくださいね(笑)。我ながら、よい予防線だ。 まずはPCRから PCR、ポリメラーゼ連鎖反応はウイルスの遺伝子を見つける検査です。定量的な検査と、定性的な検査があります。 定量的な検査とは、ウイルスがたくさんいますよ

    検査について
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    zu2 2020/06/25
  • マスクについて

    この話も、当はネットに挙げたくはなかったのです。絶対怒られるから。何を言っても。 とはいえ、何も言わなければさらにデマが広がってしまうというジレンマが生じてしまいます。よって、ここでマスクについても説明します。これも長いですよ。 実は、マスクについての考え方について、新しく説明すべきことはあまりありません。どうしてかというと、その考え方は、 検査の考え方 と全く同じだからです。すなわち、 マスクの属性 だけで、マスクを論じてはならない。マスクがどのように飛沫の放出を防ぐかとか、防がないとか、富岳のシミュレーションでどうだとか、そういう「マスクの性能」は議論の一部をなすけれども、議論の全てではないってことです。 察しの良い読者はお気づきでしょう。そう、実はマスクの議論も、検査の議論同様、 状況の判断 が大事なのです。もう少し詳しく説明しますね。 マスクの効果についてはすでにメタ分析が出てい

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    zu2 2020/06/25
  • なぜ、国ごとに差が出たのか。そして第二波がどうなるか。

    現在、準備している文章の一部です。長いです。 以下に述べることは多分に仮説に基づいている個人的な見解です。 基的にぼくは診療のプロで、予測のプロではないために、未来予測はしないことにしています。臨床屋がやるべきは「想定されるシナリオを全部想定して、そのすべてのシナリオに対する最適解を模索する」ことです。なので、予測の欲望には抑制的であるべきで、「未来はこうなる」とは言わないものです。 しかしながら、今回はその定石をあえて選択せず、ある程度未来予測めいたものについても言及します。すなわち、「第二波がどうなるか」です。なぜ、未来予測めいたものを述べるに至ったかは、稿をお読みいただければご理解いただけると思います。 読者の皆さんを焦らすのはぼくの意ではありませんから、先に結論を申し上げておきます。つまり、 「第二波は第一波より(いろいろな意味で)小さいものになる可能性が高い」 というもので

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    zu2 2020/06/23
    “日本は伝統的に、(前線の)人とモノを大事にしません。ノモンハンやインパールを例に上げるまでもなく、現場の人間をこき使って、疲弊させ、消耗させ、そして物資が足りなくても精神主義で我慢させるのです”
  • コロナ抗原検査ガイドライン改定の問題点とは

    以下、厚労省に送りました。 意見書 この度のSARS-CoV-2抗原検査活用に関するガイドラインの改定は問題です。以下、その根拠を述べます。 ガイドラインのアルゴリズムによると、症状発症後2日目以降から9日以内の者の場合、検査が陰性であれば追加の検査を必須とはしない、とあります。 「必須としない」は微妙な表現です。必要ない、という解釈もできますし、「場合によっては必要なこともある」という解釈もされるでしょう。このような曖昧な文章だと診療現場でこのアルゴリズムは恣意的に用いることが可能です。現に、これを根拠に「厚労省が抗原検査陰性ならPCRは必要ないと言っているから、ERでどんどん使おう」という議論も起きています。 しかしながら、その根拠となる川崎市健康安全研究所の研究によると、「発症2日目から10日以内の症例ではおおむね8割以上の検体でRNAコピー数が1600 以上,9割以上の検体で400

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    zu2 2020/06/21
  • プールと新型コロナウイルス あるいはスポーツ一般について

    今書いている文章の一部、よく聞かれるので。 よく質問されるのは、「プールで水泳したいのだが、新型コロナウイルス対策はどのようにすればいいのか」というものです。 理論的には、プールで感染する可能性のあるウイルス感染症は糞口感染と皮膚からの接触感染だと思います。 過去には、アデノウイルス、A型肝炎ウイルス、ノロウイルスなどの水泳プールでの感染アウトブレイクが起きてきました(Bonadonna L, La Rosa G. A Review and Update on Waterborne Viral Diseases Associated with Swimming Pools. Int J Environ Res Public Health [Internet]. 2019 Jan [cited 2020 Jun 19];16(2). Available from: https://www.n

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    zu2 2020/06/21
  • 楽器、音楽、コンサートとコロナウイルス

    楽器、音楽、コンサート もしも〜ピアノが〜弾けたならー というわけで、ぼくは音楽関係についてはいろんな意味でド素人です。歌もろくに歌えませんし、どの楽器もまともに扱えません。また、音楽業界の仕組み、構造もしりません。どのくらいの頻度でどのくらいの集客力のある場所でどういう金額でのコンサートをやる、やり続けるのがアーティストや音楽関係者たちの生活を支えるのに必要なのかも、寡聞にして存じません。もちろん、ぼくも音楽を鑑賞しますけれども、どちらかというと家でレコードを聞く「ひきこもり」派で、ライブハウスに行ったり、好きなアーティストを追っかけたりする習慣を持ちません。 それで、先日もある方面から「安全にコンサートを開催するには」という問い合わせを受けていたので、素人なりにいろいろ調べてみました。こういうときは、一般解と特殊解に分けて考えるのが大事です。 一般解とは、音楽に関係なく、集団を形成する

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    zu2 2020/06/21