連載:EVはカーボンニュートラルを目指す 脱炭素化と再エネの電力利用にあたって、電気自動車の普及拡大が求められている。そのために価格だけではなく、航続距離や充電インフラなどの「性能」が課題だと言われているが、そうした認識は正しいのだろうか。電気自動車の普及にあたって、本当に必要なことは何か、産業技術総合研究所 安全科学研究部門主任研究員 櫻井啓一郎氏が解説する。 BEV普及のネックは、実は「航続距離」じゃない?電気自動車(BEVもしくは単にEV)*1というと、どんなイメージを持たれるだろうか。まず、値段が高い!おまけに航続距離が短いし充電も遅い。確かに静かでクリーン*2で加速も良いかもしれないが、遠出もままならないのでは…。そんな印象を持たれている方も、多いのではないだろうか。 確かに、10年前にリーフが発売された時はそうだった。実航続距離は百数十キロ、「急速充電」しても8割充電するのに3

