漫画のネタになりそうなことがあったら、PC内のメモ帳に残している。 1つのネタでは、漫画の2コマくらいしか埋まらなくて、それを貯めて貯めて、パッチワークのようにつなげて、なんとか毎月6ページにしている。 息子のおこづかいとどっこいどっこいの労力だ。
![漫画 | 妻の小言。](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/92da61a0f168c525e96cc19de889df95fe7e0e0f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpds.exblog.jp%2Flogo%2F1%2F197001%2F01%2F23%2Fa010092320240321231516.jpg)
「こんにちは、待たれているのは雹でしょうか。いえ、私からのメールですね!」 あ…は、はい。 「先日、私に『ママ、将棋に勝つにはどうしたらいいの?』と聞かれました。」 旦那に「将棋に勝つにはどうしたらいいの?」と聞いてみたら、「俺が教えて欲しい」と言っていました。 「(※子供と将棋を指して)飛車角銀落ちでやっているのですが、負けてあげた方がいいのでしょうか?」 旦那は「そうだね。そうしないとやる気なくすから」と言っていました。けれど今、息子が全く将棋を指さないことを考えると説得力はゼロです。 「初タイトル挑戦となった第51期王座戦で羽生王座に気兼ねして注文し損ねたという『フカひれ入りラーメン』(と同じくらい値の張るもの)はその後のタイトル戦で注文できたのでしょうか」 未だに注文できていないようです。 「『馬』を敵陣に入れた際、緊張のあまり、再び裏返して『角』にしてしまいました。…で、この後、
「ウソウソウソ!!だってみんなおへそあるでしょ?取られた人いないでしょ!?」 と慌てて弁解すると「…じゃあ雷鳴っておへそ取られるのもウソ…?」と聞かれた。 普段「こびといるよ」と言っている私。 息子も大きくなってきて、世の中に矛盾が生じてきてしまった。 教育方針がぶれつつあります。
ある日。旦那がパソコンの画面を指さして言った。 「おもしろいゲームがあるんだけど」 そこにはCGで作られた競走馬が、本物のレースさながら本馬場入場していた。 リーゼントを頭に生やした馬に暴走族が騎乗していたり、 胴体が通常の2倍はあるリムジン種がいたりと、どう見てもふざけたゲームなのだが、 これが正真正銘JRA公式ゲームだった。 私はこれにはまった。 段ボールでできた馬「ハリボテエレジー」(単勝125倍)が勝つ姿を拝むため、 連日パソコンの前に正座した。 ハリボテ人気は我が家だけにとどまらず、世間を賑わした。 遂にはハリボテフィギュアが登場。 しかも東京競馬場にて無料で配られると言う。 配布日。長蛇の列を予想した私は早起きをし、息子の手を引っぱって競馬場へ向かた。 頼りの旦那はタイミング悪く出張中。 競馬場に慣れていない私は、東京ドーム28個分というその広大な敷地をぐるぐると歩き回った。
「絶対損をしないから」 悪徳商法のような台詞を私に言って、旦那は一口馬主を始めた。 我が家の財布の紐は、旦那が握っている。 競馬にいくら費やしているのか、私は全く知らない。 妻としては、愛馬が1勝をあげてくれるのを、ただただ願うばかりだった。
息子もすくすく大きくなり、小学生になった。 そんな彼の趣味は競馬観戦だ。 日曜になると、旦那と一緒にグリーンチャンネルを見た。 旦那がパソコンで検討している間、息子は競馬新聞に目を通す。 まだひらがなもまともに読めないのだが、紙面に書かれた◎や▲の意味は分かるらしい。 「この馬、前走と前々走の成績が悪いのに、何で◎が付いてるの?」 「調教がいいからだよ」 「じゃあさ、こっちの馬は1着、1着と来てるのに、何で◎がないの?」 「地方帰りって言って、今回は相手が強くなるんだよ」 ふんふんとうなずき、ほおづえをつきながら、新聞紙に赤ペンでいびつな○を書いた。 直線での叫びも一丁前だ。 「差せ!差せ!差せ!……あぁ。お父さん、今の審議だよね?」 「審議じゃないよ」 「だって5番、内に寄れてたよ」 子供は親の背中を見て育つもの。 息子は競馬用語を巧みに使い、早くも競馬場のおっちゃんの雰囲気を醸し出して
それから10数年。私は結婚をした。 付き合ってすぐに子供ができ、相手の性格も趣味もよく分からずに一緒になった。 そんな相手は大の競馬好きだった。 大きなお腹を抱えた私は、ひとりで新居を探して歩いた。 やっとのことで見つけた部屋は、西国分寺駅から徒歩20分のところにあるマンション。 引越を済ませ、2人で近所を散策していて気が付いた。 そこは東京競馬場の近くだった。 そうと分かった旦那は、日曜日になると自転車にまたがり、競馬場へ通った。 旦那のその習慣は、息子が生まれても変わることはなかった。 ダービーの日のこと。 私は40度の熱に冒された。 今日だけは子供を見て欲しい。私は懇願した。 旦那は困り果てた。眉間にシワを寄せ、布団に横たわる母子を見つめた。 「……分かった。今日は早く帰ってくる。飲みに行かない。17時には帰ってくる」 競馬場へ行くのかよ…。 「……仕方がないんだよ。席を取っちゃった
今月の『優駿』(競馬雑誌)に旦那が載っていた。 漫画だけ読んでいた私が「君載ってるよ」と言うと、 「えっ?」と旦那はびっくりしていた。
小学3年生になって習字の授業が始まった。 学校で購入する習字のバッグには、デザインが数種類あり、選ぶことができる。 息子は迷うことなくバルセロナ(サッカー)にした。 楳図かずお先生みたいだ。
旦那「くまモンってかわいいよねぇ。くまモンと一緒に写真撮れないかなあ。撮りたいなぁ。熊本対局ないかなぁ。前夜祭で「くまモン大好きです!!」って言ったら、対局終わって帰る日に「くまモンどうぞ」なんてぬいぐるみを用意してくれてたりとかしないかなぁ。しないのかなぁ」
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