→紀伊國屋書店で購入 「ハーバード生を魅了した授業!」 『ハーバード白熱日本史教室』というタイトルを見て、マイケル・サンデル教授の二番煎じかと思ったのだが、内容は全く違った。いや、学生の好奇心を刺激し、教室が受講生で溢れんばかりの授業であるという点では同じと言える。だが、この授業を担当しているのが、日本人で(つまりアジア人で)、女性で、若いという、ハーバードで名物教師となるには、残念ながらマイナス要因ともなりうる要素に満ちた、北川智子という存在であるということが、異色なのだ。 北川は帰国子女でもないのに、日本の高校を卒業した後、旅行で気に入ったカナダの大学に留学する。しかも専攻は数学と生命科学という、歴史とは余り関係の無いものだ。だが、日本史担当の先生のアシスタントをすることになり、ハーバードのサマースクールで「ザ・サムライ」の授業に出席して、疑問が湧く。なぜ男の「サムライ」だけが論じられ
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