「平和構築」を専門にする国際政治学者 篠田英朗(東京外国語大学教授)のブログです。篠田が自分自身で著作・論文に関する情報や、時々の意見・解説を書いています。過去のブログ記事は、転載してくださっている『アゴラ』さんが、一覧をまとめてくださっています。http://agora-web.jp/archives/author/hideakishinoda なお『BLOGOS』さんも時折は転載してくださっていますが、『BLOGOS』さんが拾い上げる一部記事のみだけです。ブログ記事が連続している場合でも『BLOGOS』では途中が掲載されていない場合などもありますので、ご注意ください。 小池百合子・希望の党代表に「排除」された人々を率いて新党を立ち上げた枝野幸男氏は、50議席を確保する成果を出した。小池氏は、彼らを「排除」し、50議席を確保した。「排除」された人たちも、55議席を獲得した。これが今回の衆
小池百合子・希望の党代表に「排除」された人々を率いて新党を立ち上げた枝野幸男氏は、50議席を確保する成果を出した。小池氏は、彼らを「排除」し、50議席を確保した。「排除」された人たちも、55議席を獲得した。これが今回の衆議院選挙の要約であるようだ。 衆議院で87名の議員を持っていた旧民進党勢力は、安保法制の騒乱以降の共産党・社民党との共闘路線に不満を抱え、次々と離党していた。「離党ドミノ」を防ぐために、前原誠司・民進党代表が、希望の党への相乗りを進めた。結果、安保法制の騒乱に乗り切れていなかった民進党議員が希望の党に入ることになり、あわせて50議席を獲得した。その他の民進党系の勢力が、立憲民主党として、やはり50議席ほどを獲得した。 あおりを受けたのは、共産党である。21議席を約半分の11議席にまで減らした。以前には共産党に投票していた有権者が、今回は立憲民主党に投票したことが、公示前勢力
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