謎の出生と信長の家臣に見られる二人の毛利氏との関係 毛利新介は通称で正式名は毛利良勝(もうり よしかつ )、桶狭間の戦い後には新左衛門(しんざえもん)と言う通称も使われています。尾張(おわり)の国の生まれと伝えられていますが、生まれ年は分かっていません。信長の家臣としては側近の精鋭部隊である「黒母衣衆(くろほろしゅう)」に選ばれており、信長(1534年生まれ)と同年代かあるいは年上ではないかと推察されます。というのもこの黒母衣衆である、川尻秀隆(かわじり ひでたか )が1527年生まれ、蜂谷頼隆(はちや よりたか)が1534年生まれ、津田盛月(つだ もりつき)が1534年生まれと生年が分かっている人物はいずれも信長と同年代か年上だからです。 信長の家臣の中には幾人かの毛利姓の人物が見受けられます。そのうちの一人が毛利十郎という名です。この人物は信長の尾張統一前、1554年に織田信友(おだ