幼児2人を同乗させる「3人乗り自転車」について、警察庁は9日、安全確保の基準を満たす自転車に限って認めることを決めた。3人乗りを禁じている都道府県の公安委員会規則を改正するよう、夏ごろ全国に指示する。メーカーなどは試作車の開発を既に終えており、夏にも発売されるとみられる。 3人乗りの安全性について検討してきた同庁の有識者委員会が同日まとめた最終報告書は、安全基準について、▽十分な強度とブレーキ性能がある▽ハンドル操作に影響する振動が生じない▽駐輪時の転倒を防ぐ操作性と安定性を確保している−などと定め、数値入りの評価方法も示した。 基準とは別に、幼児には「必ずヘルメットを着用させるべきだ」とした。幼児を乗せると転倒する危険が増すためで、被害軽減には、頭部を保護するように背もたれが高く、シートベルト付きの座席も有効と指摘した。 【関連ニュース】 ・ 〔フォトニュース〕3人乗り自転車、