公判終了後、報道陣の取材に応じる桜井昌司さん(左)と杉山卓男さん=茨城県土浦市中央1丁目の水戸地裁土浦支部前公判終了後、記者会見に臨む杉山卓男さん(左)と桜井昌司さん(右)=茨城県土浦市中央2丁目 1967年に茨城県利根町布川(ふかわ)で大工の男性(当時62)が殺害されて現金が奪われた「布川事件」の裁判をやり直す再審の第5回公判が12日、水戸地裁土浦支部(神田大助裁判長)で開かれた。検察側は論告で、強盗殺人罪での無期懲役刑確定後に仮釈放された桜井昌司さん(63)と杉山卓男さん(64)に対して「2人が犯人であることは明らか」として再び無期懲役を求刑した。 再審無罪が言い渡される見通しが強まっている中での無期懲役求刑に、2人からは「きちんと立証もせず、40年前と同じ無期懲役とは」と憤りの声が上がった。 検察側は論告で、再審請求審で弁護側が提出した鑑定書が「殺害方法が自白と異なる」と指摘し