パソコンなどに使われる半導体メモリーの一種、DRAMの製造で世界3位のエルピーダメモリが、台湾メーカー2社と、資本提携の交渉を始めることがわかった。各社が経営統合する案も浮上している。日台の連合強化で、首位の韓国・サムスン電子を追い上げるねらいだ。 交渉先は、エルピーダが業務提携している力晶科技(パワーチップ)と茂徳科技(プロモス)。エルピーダは両社に技術を供与し、DRAM生産を委託している。 エルピーダ関係者によると、台湾の2社が提携強化を求めていた。年明けにも坂本幸雄社長が台湾を訪問し、2社と協議を始める方針だ。資本面での提携が有力で、エルピーダの台湾子会社、瑞晶電子(レックスチップ)も含めた4社で経営統合する案も、選択肢として浮上しているという。 資本提携が実現すれば、エルピーダ陣営の世界シェアは現在の16%程度から20%程度に上昇するとみられる。ただ、台湾2社の財務基盤は弱く