住宅建築販売会社「アーバンエステート」(埼玉県川口市、破産手続き中)が注文住宅の前払い金を客からだまし取ったとされる事件で、同社が客に「万一、破産しても必ず別の建築会社が引き継ぎ、住宅を完成させる」と説明していたことが、捜査関係者への取材などでわかった。 アーバン社は、保証会社と「完成引渡契約」を結んでいたが、工事の完成を保証する内容ではなかった。埼玉県警は、アーバン社が契約内容を誤信させる営業文句を繰り返し、多額の前金を得ていたとみている。 アーバン社は2008年12月、東京都墨田区の保証会社と契約を交わした。だが、未着工の場合は200万円分まで、基礎工事が終わっている場合は300万円分までの工事を引き継ぐといった内容に過ぎなかったという。 09年2月に住宅を注文した60代の男性(東京都)の説明によると、男性はアーバン社から着工前に1千万円の支払いを求められたという。男性は経営状態