記事一覧 もんじゅ、中継装置回収作業開始 異物混入防止でふた設置 (2011年5月24日午後6時44分) 原子炉上部で炉内中継装置引き抜きに向けて始まった作業=24日、福井県敦賀市のもんじゅ 日本原子力研究開発機構は24日、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、原子炉容器内に落下した炉内中継装置の引き抜きに向けた本格作業を始めた。6月中旬に、同装置本体を上ぶたの一部と一体で引き抜く予定。この日は炉内へ異物が入るのを防ぐふたを同装置の上部に据え付けた。 同装置は直径46センチ、長さ12メートルの円筒状の構造物で、重さは3・3トン。内部に燃料を通す案内管が外側と内側の二重になっている。昨年8月、燃料交換を終えて搬出するため同装置をつり下げた際に落下。衝撃で継ぎ目が変形して上ぶたの穴に引っかかり、引き抜けなくなった。回収方法を検討した結果、「スリーブ」と呼ばれる上ぶたの一部(約3・6トン)