津波被害が懸念される大阪府咲洲(さきしま)庁舎(大阪市住之江区)安全性や防災拠点のあり方を議論するため、24日、大阪府庁で開かれた専門家会議の初会合。橋下徹知事が掲げる咲洲への庁舎移転構想に反対してきた関西大の河田恵昭社会安全学部長が座長に選任され、「災害対策本部は1つで(大阪市中央区の)上町台地がよい」と述べた。この後、橋下知事は報道陣に「上町台地も絶対安全ではない」と述べ、河田座長と公開の場で議論したいとの意向を示した。 河田座長は初会合で、「大津波からは『逃げる』のが大事。この視点で議事を進めたい」とあいさつ。会議は7月下旬まで計4回の予定で、府側が示す防災拠点案などに専門家5人が意見を述べる。意見の取りまとめはしない。 河田座長は、東日本大震災を受け、津波対策を見直している国の中央防災会議の専門調査会でも座長を務める防災対策の第一人者。災害想定を厳しく見積もることで知られ、最大級の