JR東海は、奈良県内に建設するリニア中央新幹線(東京―大阪)の「中間駅」について、これまで前提としていた地下駅を、建設費が大幅に安い地上駅に変えることを検討する。 駅の建設費をJR東海が全額負担することになり、建設費の圧縮が必要になったためだ。だが、埋蔵文化財が発見されて工事に支障が出る恐れもある。 リニアは東京、名古屋、大阪が「ターミナル駅」となり、それ以外の中間駅を神奈川、山梨、長野、岐阜、三重、奈良の6県に設置する。中間駅のうち、都市部に近い神奈川、奈良は地下駅、残りの4駅は地上駅を予定していた。 JR東海は当初、駅ができれば自治体には固定資産税収が増え、地域活性化などの「新駅効果」も見込めるとして、地元自治体に建設費の負担を求めていた。 しかし、自治体側が反発。交渉が長期化すれば2027年に東京―名古屋間、45年に大阪までの全線開業という計画に遅れが生じる恐れも出てきた。「議会や市