慶応大学は10日、薬学部の40代男性教授が研究費計約500万円を不正に受けとったなどとして、2日付で懲戒解雇したと発表した。国からの研究資金も一部含まれているという。 慶応大によると、教授は参加したセミナーの主催企業から旅費をもらったのに、大学にも請求。インターネットで購入した航空券を旅行業者で購入したようにみせかけて、手数料分を上乗せして請求。学生らに支払われた旅費の一部を徴収するなどして、2011年から研究費を不正に受給していたという。 ほかにも、公的資金の助成を申請する際、申告書にうそを書いたり、半期計15回の担当授業を数回しかやらなかったりしたなど不適切な行為があったとされる。今年1月、内部告発で発覚した。 約500万円の使途は分かっておらず、慶応大は今後、刑事告発についても検討する。