研究成果のポイント ・ビスマスの原子膜に現れる奇妙な模様が、生物の模様と同じ「チューリング・パターン」であることを解明。 ・固体の表面にキズがついても、生物のように自己修復する性質があることを発見。 ・非線形偏微分方程式を用いた新しいナノスケールデバイスの作製法に繋がると期待。 概要 電気通信大学の伏屋雄紀准教授と北海道大学の勝野弘康研究員およびPSL研究大学・Kamran Behnia教授、スタンフォード大学・Aharon Kapitulnik教授からなる国際共同研究チームは、原子間に働く三種類の力を取り入れた新しい理論模型を構築することで、ビスマス単原子膜(原子1個分の厚み)に現れるナノスケールの奇妙な模様が、熱帯魚の模様など生物のパターン形成と同じ「チューリング・パターン※1」であることを明らかにしました。 これまで生物学や化学分野で見られたチューリング・パターンは数cmから0.1m