JR西日本は21日までに、乗務時間の勘違いや宿直勤務で仮眠を取った際の寝過ごしといったミスが運行の遅れなどにつながった場合、その分を欠勤扱いとし、処分の対象にしてきた運用の見直しを決めた。3月から適用する。故意と認められるものは従来通りの扱いとする。 この運用を巡っては、50代男性運転士がJR岡山駅のホームで回送列車を待つ場所を間違え、発車が遅れた1分間分の賃金など56円が支払われないのは不当として、未払い分と慰謝料など計約220万円を求めて昨年3月に岡山地裁へ提訴し、今月21日に結審。JR西は同日、運転士側へ、未払い賃金分とその遅延損害金のみを支払う内容で和解を提案した。 JR西によると、これまでの運用で同様のケースは「労働時間として取り扱わない」とした上で、「処分およびマイナス評価の検討対象とする」としていた。同社は、運用の見直しは以前から検討していたとして、訴訟の影響を否定している。
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