イギリスでは、さまざまな政治的混乱が何カ月も続いている。そして5日にはついに、保健相と財務相がわずか10分の間に、相次いで辞任する事態に至った。両閣僚は、ジョンソン氏がこの日、クリス・ピンチャー議員を2月に与党・保守党の院内副幹事長に任命したことについて謝罪した直後に辞任した。同議員は、会員制クラブで男性2人に痴漢行為をしたと報じられ、先月末に院内副幹事長を辞任していた。 ピンチャー氏によるもろもろの問題行動の指摘について、ジョンソン首相が何をいつ知っていたのかをめぐり、首相官邸が事実を正確に公表していないと批判が高まる中、主要閣僚2人は辞任。これを機に、閣外相が次々と辞表を提出し、保守党議員は次々と首相不信任の手紙を党の委員会に提出した。