【野菊】脱ゆとり教育元年 まず、ここで述べられていることを疑ってかからなければいけない。日本だけではないが、授業時数の増減と教科書の厚さの増減が学力低下とよく結び付けられる。でも、そんなものは普遍性のない佐賀のがばいばあちゃん風に言えば「気のせい」にすぎない。 たとえば、日本よりも授業時数が少ない国は常に学力が低いのか。日本よりも教科書が薄い国は常に学力が低いのか。おそらくこういうと、それは詭弁であるといわれるだろう。しかし、考えてほしい。なぜ日本だけはそのようなことが学力低下と結びつくのかと。 円周率の問題は典型的な例で、自分たちはこう習った。今の子どもたちはこうだって。なんかおかしいよねという話になる。円周率はこうだと一方的に思い込んでいるにも関わらず、それを絶対視する。 授業時数が減ったら学力が低下する。教科書が薄くなったら学力が低下する。それって常識じゃないかと言われる。それは、自