科学者がいつも科学的に思考し発言し、行動するというわけではない。 例えば、伊達宗行氏は、『「理科」で歴史を読みなおす』筑摩書房(189頁)で現代を「理科離れ」と捉えている。伊達氏は、もと日本物理学会会長などを歴任した物性の分野では業績を上げた科学者だ。 しかし、「理科離れ」発言に関する限り、氏の認識は科学的根拠に乏しい。 「理科離れ」と理系の研究者はしばしば発言している。しかし、私はこれを証明する小学校から高校までのデータを見たことがない。 逆のデータが、以下に挙げるように存在する。 数学や理科を好きな高校生は1990年から2006年にかけて、減少しているどころか増加している。 むしろ、危機的なのは、公民と美術だ。 科学者が科学的にいつも発言するわけではない。「自身の専門分野についてだけ科学的に考えることがある」とみなす方が正しい、と思う。 データの出典は、以下のアドレス。同じ地域の同じ学
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