福岡県小郡市大保の小郡運動公園の陸上競技場と野球場で、両施設を管理する市が、ツバメの巣を取り壊している。市によると、人や作業用機械への「ふん害」を防止するためという。市は「巣ができる前に取り外している」と説明。だが、ある市民は「巣だけではなく卵も壊されていた」と証言する。環境省によると、鳥獣保護管理法では、巣の撤去についての規定はないが、巣のひなや卵を傷つけると違法になる恐れがある。 毎年、散歩中にツバメを見守っていた70代男性と現地を訪れた。野球場の外壁などにツバメの巣があった痕跡が。地面には、巣の残骸とみられる土の塊が落ちていた。巣のあった場所には、ツバメが来ないようにするためか、ビニールのひもがぶら下げられていた。 ...