タグ

ブックマーク / lelele.hatenadiary.org (9)

  • 最近、「論座」がおもしろいっすね - 双風亭日乗はてな出張所

    「グッとくる左翼」という特集や、赤木智弘さんの「丸山眞男をひっぱたきたい」への「知識人」による応答が掲載された「論座4月号」(朝日新聞社)は、完売になったと人づてに聞きました。人びとの活字離れがいわれて久しい今日この頃に、論壇系月刊誌が完売することは、ある種の珍事だといえましょう。 いずれにしても、この珍事を引きおこした「論座」は、最近、おもしろくなっていると個人的には思います。月刊誌の定期購読はしていませんが、このところ「論座」はほぼ毎号、買っています。 7月号の特集は「格差、保守、そして戦争。」でした。小林よしのりさんへのインタビューがあり、その小林さんの思想をきっちり分析している中島岳志さんの論考(「思想と物語を失った保守と右翼」)があるのは、とても親切。『中村屋のボーズ』(白水社)の著者でもある中島さん、若手で切れ味のよい論者として、今後もますます活躍するのでは。 雨宮処凛さんの自

    最近、「論座」がおもしろいっすね - 双風亭日乗はてな出張所
    zyugem
    zyugem 2007/06/11
  • 山口県母子殺害事件の差し戻し控訴審――弁護側が傷害致死を主張 - 双風亭日乗はてな出張所

    いまフジテレビの木曜22時に「わたしたちの教科書」というドラマが放映されています。中学生の娘をいじめ自殺で失った女性弁護士・珠子が、苦労しながら証拠を集め、いじめはなかったとする学校側と法廷で闘う、というのが話の概略です。 珠子が調査を進めるうちに、副校長はいじめの存在を知っていたことがあきらかになります。しかし、副校長は別の弁護士・直之(珠子の元恋人)を雇い、学校にはいじめがなかったことを法廷で証明する準備を進める。その過程で、いじめがあったことを知っている副校長に対して、直之がした質問がたいへん印象的でした。その質問とは、いじめがなかったことを証明するためには、当のことを知っておく必要がある、というものです。 まだドラマのなかで、副校長が直之に対して「ほんとうはいじめがあった」といっているわけではありません。が、おそらくそういう流れになるであろうことは予想がつきます。ちょうど、このド

    山口県母子殺害事件の差し戻し控訴審――弁護側が傷害致死を主張 - 双風亭日乗はてな出張所
    zyugem
    zyugem 2007/05/25
  • 仇討ちOK? (2) - 双風亭日乗はてな出張所

    今回は、昨日のエントリー「仇討ちOK」のつづきです。 死刑の賛否に関する割り切れなさについては、森さんがいみじくも「死刑って、割り切れない、論理的整合性となじまないテーマだなという気が最近とてもしています。論理的には反対だけど、情緒的には否定しきれない後味の悪さ」と発言しています。つまり、論理的には反対、情緒的には受け入れざるを得ないということでしょうか。 これに対して、藤井さんは「死刑を理念的にどう考えるか。殺した人間の命で償わせるということの意味を、当事者を交えて社会のなかでどう議論していくか」が問題であり、「これを法制度のあり方や、正義とは何なのか等の総合的かつ複合的な議論の中から考え、どう『着地点』を見つけるのか」が重要だと指摘します。さらに、その着地点は時代によって変動するものであると付け加えます。 たいせつなキーワードが出てきました。「正義」と「変動」です。ここで押さえておきた

    仇討ちOK? (2) - 双風亭日乗はてな出張所
    zyugem
    zyugem 2007/05/17
  • 仇討ちOK? - 双風亭日乗はてな出張所

    「週刊金曜日」2007年5月11日号に、藤井誠二さんと森達也さんの興味深い対談が掲載されていました。犯罪被害者とは何か、また死刑とは何かを考えるうえで、参照すべき点が多いものとなっています。 藤井さんのスタンスは、『殺された側の論理』(講談社)を読めば一目瞭然で、死刑も含めた量刑の「厳罰」化が必要というものです。もちろん、ただただ「厳罰」を要求するのではなく、犯罪被害者への取材をおこなった結果として、現在の量刑が軽すぎるという結論に達したわけです。 一方、森さんのスタンスは、量刑が軽すぎるのは認めるし、家族を殺した加害者を死刑にしたいと思う被害者家族の心情はわかるものの、それでも「厳罰」化は慎重におこなうべきであり、早急に進めることには反対というものです。 世間も法律に携わる人びとも、とくに人権派と呼ばれる人たちは加害者側しか見てこなかったのは、藤井さんのいうとおりです。人権を看板にしてお

    仇討ちOK? - 双風亭日乗はてな出張所
    zyugem
    zyugem 2007/05/17
  • ナチスの資料が公開されたんですね - 双風亭日乗はてな出張所

    いま見ているCBSドキュメンタリー(TBS系)によると、ナチスや強制収容所の実態が書かれたドイツの公文書(なんと5000万件)が、ようやく一般公開されたとのこと。知りませんでした。不覚。 単純に比較することはできませんが、ナチスの虐殺システムは、カンボジアのポルポト時代をそれ考えるための重大な参照項であることは確かです。落ち着いたら情報を集めてみようと思いました。 それにしても……。 「ナチス 公文書 公開」でググって出てきたあるブログに、こうして情報が開示されることによって「ナチスのホロコーストの規模が通説より遙かに小さいことが明らかになるだろう」という記述があり、あきれました。 この公文書開示の価値は、ホロコーストの規模が大きい小さいといった些末な部分にあるわけじゃないでしょう。為政者が推し進めた合理的な人殺しのシステムによって、実際に人が殺されたという歴史的事実を検証し、同じ愚行を繰

    ナチスの資料が公開されたんですね - 双風亭日乗はてな出張所
    zyugem
    zyugem 2007/04/26
  • ほんとうの和食とは何か 3 ――寿司ポリスを嗤う―― - 双風亭日乗はてな出張所

    新刊の配日が変更になったり、原稿を消してしまったりで、ながいあいだ和の話が中断してしまいました。すみません。 くわえて、上記の混乱のなかで、ニューズウィークの当該号をなくしてしまいました。それを参照しながら、寿司ポリスたる松岡農水相を嗤う予定だったのですが……。 というわけで、うる覚えで恐縮ですが、ニューズウィークの内容を思い出しつつ、寿司ポリス問題の感想を書いてみようと思います。 海外で「ほんとうの和」でない和べて、松岡さんは寿司ポリス制度を思いついたんですよね。でも、「ほんとうの和」の定義って、いったい何なのでしょう。私にはわかりません。 カンボジアで和の店ができたときには、たしかに飛びつくようにかよったりしました。そこでべたのは、カレーライスやコロッケ定でしたが、それが「ほんとうの和」であるのかどうかなんて、関係なかったですね。 ただただ、懐かしい感じがしました

    ほんとうの和食とは何か 3 ――寿司ポリスを嗤う―― - 双風亭日乗はてな出張所
    zyugem
    zyugem 2007/02/21
  • 20行の雑誌コメントで5000万円の損害賠償訴訟!? - 双風亭日乗はてな出張所

    武田徹さんの「オンライン日記」経由で、烏賀陽弘道(ジャーナリスト)さんのメールを転載します。 「これはひどい」と武田さんが書いていますが、私もひどいと思いました。音楽業界がかねてから「物言えばくちびる寒し……」の風潮であることは理解してました。が、雑誌記事に対して、個人を対象に「脅迫的」な金額の訴訟を起こしてくるような姿勢は、烏賀陽さんが指摘しているように武富士がやっていた手法に酷似しています。 私自身は、役立つ知恵を提供できそうにありませんが、武富士と闘った寺澤有さんたちの経験は、こうした「脅迫的」な金額の訴訟を起こされたときの参照になるかもしれませんね。 いずれにしても、「音楽業界だから」とか「個人の問題だから」といって放置してはおけない問題だと思います。拙ブログの読者の方も、ぜひぜひ以下の烏賀陽さんのメールをバシバシとブログに貼り付けていただければ幸いです。 これを機に烏賀陽さんのw

    20行の雑誌コメントで5000万円の損害賠償訴訟!? - 双風亭日乗はてな出張所
    zyugem
    zyugem 2006/12/18
  • 双風亭日乗 - 田中真紀子議員の代表質問——NHKの番組への政治家介入について——

    このブログを書いているいま、田中議員が安倍新首相に国会で質問をしています。 いろいろ質問していますが、ひとつだけ気になったことを。 もう忘れられてしまっているような気もしますが、NHKのETV2001シリーズ「戦争をどう裁くか」の第二回分として、「問われる戦時性暴力」(2001年1月30日放映)という番組が放映され、その内容をめぐって政治家が介入したかどうかが問題となりました。その介入した(といわれている)政治家のひとりが同首相でした。 同議員は、同首相の歴史認識が右寄りであるという話の文脈で、この件をとりあげていました。で、放送内容の変更に介入したのではないかと同議員が指摘し、同首相は介入していないと答える、というような議論になっていました。 同首相の返答を聞いたあと、同議員は「知ってる人は知っている」というような言い方で、やはり同首相は介入していたんだということを示唆しておりました。お

    双風亭日乗 - 田中真紀子議員の代表質問——NHKの番組への政治家介入について——
    zyugem
    zyugem 2006/10/07
  • 子どもを殺した母親だけど…… - 双風亭日乗はてな出張所

    ワイドショーやニュースで一方的な畠山被告バッシングがおこなわれるなか、作家の内藤みかさんが「母親だけが、悪いのか。」というエントリーで、以下のような発言をしています。 → http://plaza.rakuten.co.jp/micanaitoh/diary/200607160001/ 内藤さんは、ただ者ではないと思いました(前からそう思っていたけど、このたび再確認しました)。 畠山被告バッシングの嵐が吹き荒れるこの時期に、子どもを殺した母親をある側面で「かばう」ような発言をするのは、たいへん勇気のいることでしょう。かつ、その発言内容は、母親でない私でも十分共鳴できるものでした。 マスゴミ(とりわけテレビ)は、したり顔でテレビを見つめるハゲタカのような視聴者に対して、特定の個人のみを攻撃するような内容の特集を垂れ流しつづけるんじゃダメでしょう。それこそ、子どもを殺した母親(人というよりも

    子どもを殺した母親だけど…… - 双風亭日乗はてな出張所
  • 1