年金受給資格があるにもかかわらず、年金を受け取っていない60歳以上のホームレスが約2割に上る可能性があることが厚生労働省が行ったサンプル調査で分かった。全国のホームレスの推計人数から単純計算すると、約600人が未受給の可能性があるという。 厚労省が今年5月に宮城、東京、愛知、福岡の4都県のホームレス自立支援センターの入所者を対象にサンプル調査を実施。回答のあった60歳以上の高齢者23人のうち7人に受給資格があり、その中で5人が年金を受け取っていなかった。5人中4人はすでに支給が開始されており、残る1人についても請求するように勧奨しているという。 厚労省が今年3月に公表している全国のホームレスの人数は1万3124人。うち60歳以上は全体の20・9%という。単純計算すると全国で約600人が受給資格があるにもかかわらず、年金を受け取っていない可能性があるという。厚労省は今後、自治体を通じて各自立