メモの隠蔽を認めた報告書を受け、会見で頭を下げる神戸市教育委員会の長田淳教育長(右から2人目)ら=3日午後、神戸市役所(撮影・後藤亮平) 2016年10月に起きた神戸市垂水区の市立中学3年の女子生徒=当時(14)=の自殺を巡り、直後に仲の良かった生徒から聞き取ったメモが残っていたのに学校側が遺族に「存在しない」と伝えていた問題で、市教育委員会は3日、市教委の首席指導主事が当時の校長に隠蔽を指示したとする調査結果を公表した。指示の理由については、メモの存在を明かすことで「市教委の事務負担が増えることなどを懸念したとみられる」と説明した。 長田淳教育長は会見で「極めて不適正な対応。教育行政に対する信頼を失墜させた」と陳謝した。今後、当時の上司も含めて懲戒処分を検討するという。 調査は外部の弁護士2人が当時の教職員や市教委の担当者ら22人に聞き取り、報告書をまとめた。報告書によると、メモは自殺の