新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、緊急事態宣言が発令された自治体では入院患者の絞り込みを進めるため、独自の基準を設ける動きが広がってきた。患者の症状などを点数化して入院の優先度を測る「スコア制」を導入する自治体もある。厚生労働省は今月、自宅療養を拡大して入院を絞り込む通知をまとめたが、自治体の取り組みの方が先行している。 独自のスコア制を導入しているのは千葉、埼玉、神奈川の首都圏3県。千葉県は7月、直接患者を診ていない医師や職員が客観的な指標に基づいて入院調整するため「入院優先度判断スコア」を公表した。体温39度以上が3日間で2点、糖尿病は1点――などと点数をつけ、合計5点以上の患者を優先的に入院させている。