100年以上の歴史がある京都大学の『吉田寮』で、寮生と大学が大きく揉めています。大学側が老朽化などを理由に学生たちの退去を求めた裁判が、5日に結審を迎えました。明け渡しを求められ、被告となっている学生の1人は、最終弁論でこのように訴えたといいます。 吉田寮の寮生:「体験を通して自分で学んだこと、そこから生まれた結びつき、そこで出会った人のコミュニケーション、学んだ価値観、そういう機会が担保されている空間は、今日日なかなか存在しない」 京都大学・吉田キャンパスの一角にある吉田寮。『現棟』と呼ばれるこの建物は、共有スペースが並ぶ『事務棟』と、2階建ての3棟の『居住棟』からなっています。最初に造られたのは、今から110年前の大正2年。この寮に入りたいから京大を選んだという人もいたといいます。 国籍も性別も年齢も性的志向も政治信条も、ここでは関係ありません。年上にもため口が原則です。あるのは共に暮
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