濱口氏に習いリフレ政策・反増税を推進する経済評論家等の集団を「りふれ派」と定義して、その社会的機能を議論してみたい。ここでの「りふれ派」からは、真面目に研究しているマクロ経済学者や、『道草』でクルッグマンらの主張を紹介している人々は除外する。濱口氏の「りふれ派」批判(エントリー追記部分)に対する感想と言う事で。 1. 理論的・計量的根拠は薄弱 りふれ派の理論的背景は・・・未だに良く分らない。流動性の罠に無い開放経済IS-LMをベースにしているが、通貨供給量がインフレ率を決定するようだ。マネタリーベースの比で為替が決定されたりするのも独創的と言えるかも知れない*1。ゼロ金利を超えた量的緩和でインフレと通貨安を起こせると考えているのは確かで、これはクルッグマンの主張やケインズ経済学の範疇ではない*2。実証的な根拠は、グラフや計量分析による説明はあるが、脆弱だ*3。 2. 事実誤認が多い主張 ミ