財務大臣の諮問機関、財政制度等審議会は28日の会合で、およそ50年後の2060年度までの長期の財政試算を初めて明らにしました。 この中では、日本の財政はこのままでは危機的な状況に陥りかねないという、極めて厳しい将来の姿が示されました。経済部・財政担当の山田裕規記者が解説します。 債務残高8000兆円超! 8157兆円。 財政制度等審議会が28日開いた会合で示したおよそ50年後、2060年度の国と地方を合わせた債務残高、いわゆる借金の総額です。 ちなみに今年度・2014年度の国債や政府短期証券などを含めた債務残高の見通しは、1196兆円になっていますが、これが実に6倍余りに膨らむという試算です。 高齢化が一段と進んで医療や介護といった社会保障費が増え続けることや、国債の利払いが増えることなどが大きな要因です。 試算では、まず、経済成長率は、実質で2%程度、名目で3%程度として、成長
![NHK NEWS WEB 財政試算が示す50年後の日本](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/50fe85f6254964275fc81984e84fd1fb20bf45da/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww3.nhk.or.jp%2Fnews%2Fweb_tokushu%2Fstill%2F0428_zaisei_03_graph.jpg)