[ワシントン/シカゴ 14日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は、失業率の高止まりを受けて、明示的なインフレ目標を設定する可能性がある。市場では、FRBが近く追加の量的緩和に踏み切るとの観測が強まっているが、一部のFRB当局者は量的緩和の効果に疑問を示している。 デフレに対する懸念も根強い。9.6%という高失業率で賃金に下落圧力がかかっているためだ。 このため、FRBはインフレ期待の上昇を促す措置を検討している。 9月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録によると、同委員会では、明示的なインフレ目標の導入が議論された。 インフレ目標は、高インフレ局面で導入すれば、利上げの必要性が増し、雇用への影響を懸念する議会の反発を招きやすい。 ただ、現在の低インフレ環境では、政治的なハードルが下がる可能性がある、とセントルイス地区連銀のガビン副総裁は指摘する。 同副総裁はロイターとの電話インタビ