2018年9月、自民党総裁選で3選を果たした安倍晋三首相だが、党内他勢力の伸張、沖縄県知事選での惨敗などの先行き不安から、野党不利を狙った衆参ダブル選挙もあり得るとの見方が出てきている。 REUTERS/Toru Hanai 4月に統一地方選挙、平成からの改元をはさんで、7月に参院選。10月に予定される消費税増税の先行き次第では、衆参ダブル選挙の可能性もあると言われる2019年。名実ともに「時代の変わる節目」になりそうだ。いや、なりそうだ、というのはいくら何でも能天気過ぎるかもしれない。 参考記事:消費増税を再延期・衆参ダブル選挙で勝ち、改憲へ —— 急浮上する「安倍首相のベストシナリオ」 2018年末には、景気拡大の長さが「戦後最長に並んだ可能性が高い」(茂木敏充経済再生担当相)と報じられたが、社会保障費の増大や人口減少による人手不足は深刻で、少子高齢化による税収減や自治体機能の低下に多