都立七生(ななお)養護学校(日野市、現七生特別支援学校)の金崎満・元校長が都教委から受けた停職1カ月の懲戒処分と教諭への降格処分の取り消しを求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(堀籠幸男裁判長)は23日付で都の上告を退ける決定を出した。請求を認めた1、2審判決が確定した。 1、2審は「不適正な学級編制をした事実は認められない」と指摘。七生養護学校は独自の性教育が都議会で問題視されたため、金崎元校長は「性教育を問題にしながら、別件を理由に不当な処分をした」と主張したが、1、2審は判断を示さなかった。【銭場裕司】 〔多摩版〕